スタジアム面積が条例の基準超

9月定例会での馬場議員への答弁で、亀岡市はスタジアムの建ぺい率が都市公園条例3条の3の基準をオーバーすることを認めました。

府はNHKの取材に対し「基本設計を業者に発注した段階では面積の基準があることは把握していたが、十分検討できていなかった。今後、観客席の形などを設計会社と協議するなどして面積を縮小し、条例に対応していく」と答えています。

亀岡市都市公園条例

(公園施設の設置基準)
第3条の3 一の公園に公園施設として設けられる建築物(建築基準法(昭和25年法律第201号)第2条第1号に規定する建築物をいう。以下同じ。)の建築面積の総計の当該公園の敷地面積に対する割合は、100分の2を超えてはならない。ただし、次条各号で定める特別の場合においては、当該各号で定める範囲内でこれを超えることができる。
(平25条例10・追加)
(公園施設の設置基準の特別の場合)
第3条の4 前条ただし書の特別の場合は、次に掲げる場合とする。
(1) 令第5条第2項に規定する休養施設、同条第4項に規定する運動施設、同条第5項に規定する教養施設又は同条第8項に規定する備蓄倉庫その他同項の国土交通省令で定める災害応急対策に必要な施設を設ける場合、当該建築物に限り、当該公園の敷地面積の100分の10を限度として前条の規定により認められる建築面積を超えることができることとする。

京都府の基本設計ではスタジアムの建築面積は23,100m2となっており、公園の面積13.9haで割ると建ぺい率は、16.6%になります。

条例の範囲内に収めるためには、スタジアムだけを考えても建物の面積を現在の2万3100平方メートルから1万6680平方メートルへと3割近く小さくする必要があります。更に、公園内には他にも建物を設ける内容で公園の補助金が申請されていました。

以前、プロジェクトはマネジメントされていないのではないか、と書きました。

計画に変更はつきものです。やってみて新たな課題が出てくることもあります。

しかし、建ぺい率が法令に適合しているかどうかも確認しないまま、基本設計までしてしまったというのでは、プロジェクトの体を為していないことは明確です。

更に残念なのは、議会の本会議で議員に問われたあとで、市は京都府と相談した内容をすぐに議会に報告しなかったということです。報道でそれを知ることになったということは、推進に尽力している多数の議員の信頼を損なったのではないでしょうか。

大枠を認めて、あとは行政に任せておけば、きちんとやってくれるというのは大間違いだということが明らかになったと思います。

執行部の答弁は、

○京都府と協議調整を行いながら、関係法令を遵守し、府民、市民から賞賛をいただける施設になるよう努めてまいりたい。
○なお都市公園法第5条に、公園管理者以外の者の公園施設の設置について規定されており、これに則して、亀岡市都市公園条例第8条に設置又は管理の許可申請方法を定めている。
○京都府から設置申請をいただき亀岡市が法令条例に照らして審査することになるが、審査する際には、この時点の条例に適合する必要があるということである。

スタジアムをつくるために、緑の基本計画も改定をした亀岡市です。

歩いていける身近な公園が足りない一方で、既に十分な面積がある都市公園を更に増やすという改定でした。亀岡市が将来も維持していけるだけの公共施設等を見極めていこうというときになぜ他との兼ね合いも見ないまま広大な公園を新設できるのかということを以前、質疑しました。これはスタジアム関連だから例外だというのでしょうか。

そのときの答弁は、人口10万人を目指す上でぜひとも必要な公園だから、とのことでした。

正気の沙汰とは思えません。10万人を目指す上で必要だ、と主張すれば、何でも建設できるようになってしまいます。もうすこし緻密に理屈を組み立てておかなければ、財政状況厳しい折り様々な改革が必要となる場面で、スタジアムに関心のなかった市民からも追及の声があがることでしょう。

決算事務事業評価

シルバーウィーク明けには、決算特別委員会の審査が始まります。
また、各分科会で抽出した項目について事務事業評価が行われます。
環境厚生分科会の事務事業評価項目は

○ごみ減量・資源化等推進事業経費
○アユモドキが棲み続ける環境保全事業経費
○敬老事業経費

の3つです。

これまでにも出ていた論点や資料を見直して、考えを整理しておきます。

以前の議論はどうだったか、行政の答弁はどうだったかを個々の委員が議事録を確認しておくと言うのは非常に効率が悪かったのですが、今回は事前にそれを整理した資料を準備するように委員長から事務局への指示があり、とても助かっています。

過去に執行部から出された資料も、当日その場で同じものを求めるようなことがないように、予めピックアップされています。

アユモドキが棲み続ける環境保全事業経費

アユモドキが棲み続ける環境保全事業経費は近年、急上昇中です。
27年度は当初6200万円の予算でした。
この9月定例会では、追加調査経費として1500万円の補正予算が提案されます。

アユモドキが棲み続ける環境事業経費

予算、決算で出てくる単年度の資料だけでは見えてきませんが、スタジアムに関わって必要となった生息環境再生整備実験や環境調査業務委託経費がふくらんでいます。

アユモドキの保全のため、というよりは、スタジアム建設を実現するために避けて通れない調査等なので、必要と言われればそのとおりに支出し続けるしかないのでしょう。

本来やってきた環境保全事業経費と、「自然と共生するスタジアム」の実現のためにかかっている経費は分けて考えた方がいいのではないかとも考えています。

9月決算審査に向けて

9月の決算審査の準備に取り組んでいますと、web上で公開されている情報の他にも多くの資料が必要です。(お忙しい中、ご協力くださいました皆様、ありがとうございました)

目が離せない亀岡市の財政状況。

お財布事情を市民と共有することで、民主主義が成熟していくのではないかと思っています。

しかし、広報誌の予算・決算特集をどれほどの市民が読んでいるか・・・見ても、その数字やグラフが何を意味しているのかを読み解くのは容易ではありません。知識がないとわからないということもありますが、紙幅の制限もあって、情報が足りていないのです。

全国各地では、市民による財政白書づくりが進んでいます。行政がまとめたもの、議員有志がまとめたもの、議会としてまとめたものなども発行されています。豊富な情報を紙媒体で・・・関心を持って見れば、興味深いものではありますが、関心を持っていただくまでが難しくて、それをどうするかということを、今、悩んでいるところです。

貯金を取り崩したり、借金を取り崩したりしてでも現金がまわっていれば黒字となるのが現金会計の収支・・・26年度の「実質収支」は3億8000万の黒字です。その黒字の中身としてどういうやりくりをしたのかに注目しないといけません。それを表しているのが「実質単年度収支」です。

実質単年度収支は相変わらず赤字続き。例えば、26年度は8億円も貯金を取り崩しています。
26年度決算では、6億4618万8000円の赤字です。
その前は4億5000万、更にその前は2億6千万の赤字でした。

亀岡市実質単年度収支

財政に関心のある方がこのグラフを見ると、とても驚かれます。
上下逆さまではないのか、と・・・

(H22,23の黒字になっているところは土地を売り払ったという臨時収入のおかげですが、これから先は、もう売れるものもほとんど残っていません)

わかりやすく伝えるには深い理解が必要です。

関心を持っていただける情報発信をするためには私もまだまだ勉強が必要ですが、学ぶにつれて、更に勉強しなければわからないことが出てきます。奥が深い・・・

委員会で子供の貧困がテーマに

午前中は、亀岡市の防災訓練に出席し、その続きで
午後からは、花園大学 社会福祉学部の吉永純先生の「子供の貧困」をテーマとする講演を聴いてきました。

ちょうど、環境厚生常任委員会でもテーマとして設定されたところです。
国や府は子供の貧困対策の推進という言葉を出し始めましたが、市ではまだこれから。

国→府→市と流れてくるのを待っていては、今の子供達の成長に間に合いません。委員会で力を合わせて、矢印の向きを逆にする勢いで取り組みたいテーマです。

亀岡市議会は閉会中も月例で常任委員会を開催し、所管事項の調査などを行っています。

ただ、その内容は、執行部から策定中の計画について説明を受けるなど、どちらかというと受け身であることが多く、単発のまま深まらないという悩みがありました。そこで、平成26年3月には、委員会ではテーマを設定して月例で取り組む、ということが決定したはず。これは、その1年間だけでなく、今後も続いていくのだと思っていましたが、27年1月に改選があって、この2月からメンバーも入れ替わり16期がスタートすると、すっかり振り出しに戻ってしまったようで残念に思っていたところでした。

それについて環境厚生常任委員会では議論を重ね、先日、テーマを設定することができました。
フレッシュな感覚の新議員と意欲の高いベテランのバランスがよい委員会で、これから積極的に動いていけそうな雰囲気です。

私の4年間のテーマは、チームを大切にすることです。

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一般質問等で執行部の考え方を聞くだけでは、議会内での議論にも発展せず、政策提言にもつながりません。

右の本は、吉永先生が講演の中で紹介してくださったおススメの本。

女性の貧困、子供の貧困についてはもう何冊も資料を集めたので、どうしようかな、と迷いましたが、マンガっていいですね!

貧困問題については、これまでから資料を集めてきましたが、1人で持っていても宝の持ち腐れです。

まずは、ざっくりと関心を持ってほしい人にも勧めやすい!まずは委員長に見ていただいて、よければ委員の皆さんにも回していきたいと思います。

今後、集めてきた資料をどんどん共有したり、市民相談の経験豊富な他の委員さんからもご存知の事例を教えていただいたりしながら、取り組んでいきたいです。

スタジアムへの機運の高まりが不十分

平成27年度『亀岡市支えあいまちづくり協働支援金』交付事業の決定について、市のホームページに公開されています。

「京都スタジアム(仮称)を含む京都・亀岡保津川公園の整備を進めるうえで、参加意識・機運の高まりが十分ではない。」という課題に対応するため、寄付付きグッズ開発事業に支援金が交付されます。
寄付付きグッズ開発
こういう課題があることも議会には共有されておらず、市のホームページで発見するというのは非常に残念なことです。

参加意識・機運の高まりが十分でないという懸念は、これまでスタジアムに慎重な態度を示している一部議員だけのものだと思われていました。

盛り上がりに欠けるのではないか、という議会質問に対して、十分盛り上がりはあると思っていると答弁していたはず。

以前、そうは答弁したものの、やっぱり、少し心配な状況だな、と気になり始めたなら、すぐに議会にも伝えておいて悪いことはないと思います。

あのとき、盛り上がってると言ったではないか、と責めても何の益もありませんし、そういうことを言っている場合でもありません。

他にも何かあるのであれば、全て情報を議会に共有することを求めます。共に考えていけたら、と思っています。

56000筆もの誘致要望署名が集まったことを根拠に、参加意識・機運が高まっているとの前提で始まったプロジェクトのはずですが、そうでないとしたら、これから気運を高めていくのはなかなか難しいことです。大変なことになってきました。議会としても、手をこまねいて見ているわけにはいかないと思います。

プロジェクトはマネジメントされていないのではないか

6月定例会の一般質問では、スタジアム関連プロジェクトについて聞きました。

もしかして、プロジェクトはマネジメントされていないのかもしれない、という危惧をしていましたが、それが確信に変わりました。

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プロジェクトチーム会議の会議録

情報を出せないのは、悪気があって隠しているからではなくて、マネジメントされていないからだったのですね。

(過去記事:市は一体、何をやっているのか?

(過去記事:市民に説明できない事業続きを読む

安保関連法案の審議は慎重に

6月定例会では、安保関連法案の審議にあたり慎重な取扱を求める意見書案が共産党議員団から提出されました。

意見書は、亀岡市議会としての意思を外部に示すためのものです。

政党色の強い表現があったり、政権与党側からみて受入れられない主張が入っていたりすると、提案が退けられることが多いです。本来は、国政とは別なのですが、なかなか完全に切り離すことは難しいようです。 続きを読む

駅北のスタジアム用地取得に賛成!?

私が駅北のスタジアム用地取得に賛成討論をしたと知って、驚いた方もおられたようです。

この議案は、正確には「財産の取得についての議決の一部変更について」です。

スタジアム事業や、駅北用地の買収の経緯、条件についての賛否を問うものではありません。それらについては、私は未だに納得がいきません。昨年8月に、「財産の取得についての議決について」という、今回の変更の元となる議案が出てきたときには反対でした。反対するまでの考え方は過去に書いた通りです。

今回は何故、賛成か。 続きを読む

不要な条例改正

6月定例会5号議案 亀岡市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、私は反対しました。

この議案は簡単に言うと、

家庭的保育等(保育者の自宅などで保育するような小規模な保育)で、これまで、保健師や看護師を1名に限って保育士としてカウントできるような特例があったのを、更に、準看護師にも拡大するという厚生省令の改正がされたので、それに合わせて市の条例も・・・という内容です。 続きを読む