Archive for 財政

実質公債費比率は16%で推移の見通し

実質公債費比率(市税などの収入額に対する借入金返済額の割合)は上昇していくと見込んでいるとの説明が今月初めにありました。5年後は16%で推移する見通しだそうです。

しかし、将来負担比率(財政規模に対する負債の割合)については減少していくという見込です。
H29年度は145%程度。5年後の中期財政見通しH33は123%と見込んでいるとのこと。(H27の標準財政規模をベースに算定)

ざっくりいうと、返す額よりも多く借りないようにすれば将来負担比率は減っていきますが、お金がない中で借金返しに多く割り当てる(実質公債費比率があがる)となると、生活が苦しくなっていく、と予想できるということです。新たに求められているサービスもありますから、他に何を削るか考えなければいけませんね。

ところで、亀岡市は前期基本計画と後期基本計画とで、目標とする指標を実質公債費比率から将来負担比率へと変更しました。

前期基本計画(計画期間H23.4月-H28.3月)では、

実質公債費比率を
H21年15.6% ➡ H27 年14.6%

とする目標でした。
これは27年度決算で11.3%で達成した、ということになるのでしょうが、後期基本計画期間終了年度には16%になってしまうのですね。

後期基本計画(計画期間H23.4月-H28.3月)では、実質公債費比率を下げることを目標とするのではなく、

将来負担比率をH26年 157.7% ➡ H32年 152.7%

とする目標になりました。こちらは既に27年度決算時に149.2%ですし、減少していく見込だそうですから、目標達成できそうですね。

しかし、類似団体や府内団体と比べてもまだまだ高い数値です。

後期基本計画P15

チャンスもピンチに変えるブラックボックス

あの場所にスタジアムを建設すべきではないという環境専門家会議の提言についての報道を受けて、このサイトへのコメント以外にも様々なご意見を頂いています。

建設的な意見交換のために、今までのことを振返っておきたいと思います。 続きを読む

課題は今年も先送り

一般質問でも、エピソードとして紹介しましたが・・・
「市民サービスを低下させないため」「財政需要に対応するため」と財政調整基金(=貯金)を取り崩すのが当たり前のようになってしまっている亀岡市。その考え方をもうやめなくてはならないと思います。

11057118_844515552291287_3441224620440692788_o右のグラフは、過去に財政の勉強会に参加した時の演習で作成したものです。亀岡市の実質単年度収支を示しています。 続きを読む

予算主義って?

扶助費等が適切に見込まれていない件について。
一般会計当初予算案への質疑を行いました。

問)
毎年決算額が増加している生活保護の法内扶助について27年度は当初予算を前年度予算と比べて1億6840万円減額した。老人医療助成経費は7650万円の減額だった。こども医療助成経費は1490万円減額した。そのようにしておいて、12月定例会では大幅補正をおこなった。
28年度当初予算は、大幅補正を必要とした27年度当初予算と同額でしか計上していないものが散見される。
例えば、子ども医療費も生活保護費も27年度予算と同額しか計上していない、要・準要保護児童生徒への援助経費などは、ここ数年の予算額決算額いずれと比べても低くなっている。どういう考え方か。

答)
生活保護、医療扶助などは、流行性感冒で影響されるような不確定要素を含んでおり医療扶助は、年度によって増減している。
子ども医療費も医者にかからなければ減少する。不測の事由を見込んで余裕をもってやれればいいが、そのような財政状況にはないということは理解いただきたい。

・・・・。
財政状況が苦しいことはわかりますし、28年度予算の編成に苦労して、歳出削減のために努力されたこともわかります。それは評価できる部分です。
しかし、執行の際の努力で削減できないような事業費について、目先の数字をいじって辻褄を合わせるという努力については、よく頑張った!と認めるわけにはいかないです。
質疑は3回までと言う制限がありますので、3回まで質疑しましたが・・・最終的には市長が答弁されました。

答)
行政は予算主義。
予算がつくと使わなければいけないと思う。
資金ショートさせない中で、管理しながら補正予算を入れていく。戦略的に予算を考えたということでご理解いただきたい。

3回目の質疑に対して答弁をもらってしまったあとは、もう発言できないというのが残念です。もう少しお聞きしたかった。
予算主義って、そういう意味なのでしょうか?
生活保護費や医療扶助費を管理するのはなかなか難しいと思いますし、予算がついたから使わなければという考えが働くようなところでもないと思います。逆に生活保護費や要・準要保護児童生徒への支援経費については、予算があるかないかで管理されるようなことがあっては困ります。

何を削る?何を活かす?

中期財政見通しでは、H28〜32年の5年間で30億円の財源不足が生じるとされています。
表にまとめてみました。

なお、この表は、亀岡市が公表している「亀岡市の財政状況及び今後の見通し」をもとに作成しました。
数字をどのように見込んだのか等、詳細についてはそちらをご覧下さい。

スクリーンショット 2016-01-20 14.16.49

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広報誌の予算・決算特集

市民とともに市の未来を考えるには財政の情報についてもわかりやすい発信が必要・・・とはいえ、どうすれば関心を持てるような記事になるのか。
ということを考えつつ、各市の広報誌から予算・決算特集をスクラップしています。

例えば、

平成26年度決算の記事 (キラリ☆かめおか より)

平成26年度決算の記事
(キラリ☆かめおか より)

このスペースで伝えるのはなかなか難しいですよね

財政の勉強会などに行くと、○○市が詳しくてわかりやすい、と事例を紹介いただいたりするのですが、せっかく詳しい情報が載っていても一定の知識がなくてはわからない。そのまちの市民はどういう感想を持っているのだろうと思います。

わかるためには、この項目は何を表しているのか。推移からどういうことが言えるのか。まで説明する必要がありますが紙幅が足りない。

毎回、用語説明を掲載しても断片的になってしまうので、各自が財政の本をひもといて基本的なことを知っておけばいいのかもしれませんが、やはり関心がなければそんな本を手に取る機会もないでしょう。

財政白書をつくっている市もあります。それも、どれほどの人が見てくれているのかと思うと、手間ひまお金がかかることですから慎重にしたいものです。

財政の全体的なことを見る前に、身近な施策についての特集の中でお金の話を盛り込むことで、自分ごととして関心を持てて、コストを意識するようになるかもしれない、、と小金井市報(平成27年9月15日号)の中4ページ特集記事を見て思いました。

亀岡でも上下水道事業について「かめおか水だより」が発行されています。わかりやすく、よい広報です。一般会計の中でもテーマを決めて、普段の広報誌の中で少しずつお金の話ができたらいいのかな・・・

ちなみに、亀岡市の広報のスクラップにはi広報誌というアプリを愛用しています。
http://ikouhoushi.jp/lp/kyoto_kameoka

更新情報がプッシュ通知で届くのと、スクラップが簡単にできるのが嬉しい。

取捨選択の「捨」

この時代にあわせて新たな市民ニーズが生まれてきています。

そこで、両候補者の政策の中の、推進したい事業項目にも自然と共通する表現が見られます。

現時点では、こういうことをやりたい、という思いがあることはわかればいいのかもしれませんが、それは現在の市民サービスにプラスして、他のこともやる、という約束ではありません。

理念や方向性を示す政策だけではなく、具体的な事業を掲げてこそ有権者に関心を持ってもらえるものなのかもしれません。しかし、掲げた政策の実現のためにそういう事業を選択するといえるためには、他と比べての優先順位をつける必要があるわけですから、本当は候補者の時点で掌握している情報だけを根拠にしては、実現を目指しますとさえ言える「事業」はないと思います。

やりたい、と宣言されたことの裏側には、それに劣後するたくさんの事業があるので、有権者はそのことも意識しておく必要があると思います。

現市政でも、できるのであれば、もっとやりたい事業がたくさんあったはずです。しかし、非常に厳しい財政状況の中で、取捨選択が必要とわかっていても、「捨」はなかなかできません。サービスはふくれていき、新しい事業もままならないのが現実です。

28年度の予算編成方針でも、基本的に新しい事業はしないとされています。

まずはスクラップが必要です。

具体的に、そのスクラップをどのようにしていくのか、新しい事業のための財源をどのように生み出すのかというところに、手腕が期待されます。

選挙の際には何を新たにやっていくのか、何を拡充していくのかにフォーカスされがちですが、本当は、ふくれあがったサービスを整理して、まずは身動きが取れる状態にするのが先です。いま、亀岡市が自由に使えるお金はそう多くはありません。その肝心なことがあまり説明されていないのは残念です。

両候補者がやる、と掲げていることをやるためには、必ず取捨選択の「捨」があります。

新しいことをしようとすれば、それを求めていた市民は喜びます。ただし、費用がかかります。必要な費用はどれぐらいなのか、かける費用に見合った効果があるのか、次世代の負担についても考えなくてはなりません。

また、市民に求められている全ての事業を実現することはできません。どう整理するか。今あるものをやめる、今後に期待されていたものをあきらめるという場合、それを求めていた市民は残念に思います。優先順位の高い事業を守るために整理が必要なのだと理解されなければ、受入れられないでしょう。

新しくやるのも、やめるのも、独断で進めるのではなく、それを求めている市民や直接利益を享受しない市民と丁寧に話をしていかなくてはなりません。当選したからといって自分の選挙時の主張の全てについて民意を得たものであると傲慢に進めるようなことがないように期待します。

両候補者ともに、市民の声に耳を傾けて市民とともに市政運営をしていこうという姿勢を示されています。時間のかかることですが、その困難なプロセスに多様な立場から市民が関わっていくことで、ようやく新たな道が開けてくるのだと思います。

9月決算審査に向けて

9月の決算審査の準備に取り組んでいますと、web上で公開されている情報の他にも多くの資料が必要です。(お忙しい中、ご協力くださいました皆様、ありがとうございました)

目が離せない亀岡市の財政状況。

お財布事情を市民と共有することで、民主主義が成熟していくのではないかと思っています。

しかし、広報誌の予算・決算特集をどれほどの市民が読んでいるか・・・見ても、その数字やグラフが何を意味しているのかを読み解くのは容易ではありません。知識がないとわからないということもありますが、紙幅の制限もあって、情報が足りていないのです。

全国各地では、市民による財政白書づくりが進んでいます。行政がまとめたもの、議員有志がまとめたもの、議会としてまとめたものなども発行されています。豊富な情報を紙媒体で・・・関心を持って見れば、興味深いものではありますが、関心を持っていただくまでが難しくて、それをどうするかということを、今、悩んでいるところです。

貯金を取り崩したり、借金を取り崩したりしてでも現金がまわっていれば黒字となるのが現金会計の収支・・・26年度の「実質収支」は3億8000万の黒字です。その黒字の中身としてどういうやりくりをしたのかに注目しないといけません。それを表しているのが「実質単年度収支」です。

実質単年度収支は相変わらず赤字続き。例えば、26年度は8億円も貯金を取り崩しています。
26年度決算では、6億4618万8000円の赤字です。
その前は4億5000万、更にその前は2億6千万の赤字でした。

亀岡市実質単年度収支

財政に関心のある方がこのグラフを見ると、とても驚かれます。
上下逆さまではないのか、と・・・

(H22,23の黒字になっているところは土地を売り払ったという臨時収入のおかげですが、これから先は、もう売れるものもほとんど残っていません)

わかりやすく伝えるには深い理解が必要です。

関心を持っていただける情報発信をするためには私もまだまだ勉強が必要ですが、学ぶにつれて、更に勉強しなければわからないことが出てきます。奥が深い・・・

5年間で35億円の収支不足!?

行財政改革大綱2015-2019が公開されています。
https://www.city.kameoka.kyoto.jp/kaikaku/gyokakutaiko2015-2019.html

財政状況についての説明が充実してきました。
P15〜最終P31まで、現状に加えて、中期財政見通しも掲載されています。
5年間で35億円の収支不足、とあるのを見ると不安になると思いますが、これは、貯金を取り崩さずに、かつ、事業を取捨選択せずにやった場合の数字です。
実際には、行財政改革の取組を行い、事業も取捨選択して、収支不足にならないように経営努力を行います。

この経営努力を後押しするのが、市民の理解です。
特に、事業の取捨選択には、市民の意向が考慮されるところも大きいので、多くの市民が財政状況を知った上で、このまちを健全な状態で未来に引き継ぐためにはどうしたらいいのかを、自分に直接関係のある範囲から少し広げて考えることが必要です。

ある時期は、このような収支不足の見通し金額を公表すると、市民の不安をあおることになるのではないかという配慮もあって、あまり積極的に伝えられていなかったのですが、正しく知って、市政運営に更なる関心を寄せていただきたいと思います。

追記:

亀岡市ホームページ「行財政改革プラン2010-2014(H23~H25)取組結果」が更新されました。

 

 

行財政改革のメインページも見やすく整理されています。

議員だより5月号

特に知っていただきたいことがあるときは、街頭での演説やチラシでお伝えするようにしています。

最近のテーマは財政についてです。
特に、仕事や子育てに忙しくて市政のことまでなかなか見られない年代の市民に向けて。 続きを読む