Archive for マネジメント

何を削る?何を活かす?

中期財政見通しでは、H28〜32年の5年間で30億円の財源不足が生じるとされています。
表にまとめてみました。

なお、この表は、亀岡市が公表している「亀岡市の財政状況及び今後の見通し」をもとに作成しました。
数字をどのように見込んだのか等、詳細についてはそちらをご覧下さい。

スクリーンショット 2016-01-20 14.16.49

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計画、計画、計画

スクリーンショット 2016-01-06 14.01.15亀岡市にも、たくさんの行政計画があります。

後期基本計画の策定時期に合わせて策定されるものもいくつかありますが、時期がずれているものも。

ざっと並べてみただけで、まだ何の整理もできていません。ここに並べることに馴染まないものまでとりあえず入れてしまっていますが、その多さに改めて驚きますね。

担当者が奮闘して自力で作っているところもあれば、コンサルに委託しつつもやはり担当者が多大な労力を費やして作っているところもあります。亀岡市の場合は両方あるようです。

こんな時代だからこそ計画行政の推進が重要・・・とは思います。ただ、策定のために膨大なコストがかかっていると思われますし、進捗管理にもまた手を取られるでしょうから、使える計画でなければならないと思います。

また、一度計画を策定したらその後もずっと改定を続けていかなければならないものでもないと思います。

これからの行政計画はどうあるべきなのか・・・私としては、計画の体系を整え(計画本数も最小限にして、時期も揃え)使える計画を自前で策定できる体制をつくってはどうかと考えているところですが、そのためには統計行政の充実と経営人材の育成を進めなければできません。

自治体経営の核になるノウハウは自前で持っておくようにしたいものです。

経過は文書で

京都府から、スタジアムの建ぺい率について市とどのような協議をしていたのかがわかる公文書が開示されました。
これは、11/5に請求したもので、都市公園条例改正案の審査に間に合うよう12月定例会までには開示されることを期待していたのですが、文書の特定が困難という理由から開示期間が1/4まで延長されたのでした。(条例改正は既に可決されました

きっと、詳細なやりとりがわかるメモ等も探してくれているのだと期待していましたが・・・亀岡市が開示した内容を超えるものはありませんでした。

つまり、府議会でこれまで答弁されてきたことの根拠となるような公文書は市にも府にも残っていないことがわかりました。

20160106_115857_8456月府議会で基本設計を前提とした予算を提案しながら、建ぺい率の課題を説明しなかったことを9月府議会で追及されると、府は
「建ぺい率については事例も踏まえ亀岡市サイドで適切に対応するという合意を得て、作業を進めてきた」
条例改正も含め適切に対応することを市と合意している」
市議会の対応もあると思うが、それも含めて対応されることを合意している」と答弁していました。

が、府市事務打合せの記録はH27年10月8日以降からしか存在しません。答弁よりも後の協議です。

12月府議会でその食い違いについて指摘された時には
市の部長にもたびたびその事は言ってきている。」という答弁でした。

部長には口頭でたびたび伝えていたけれど、市ではプロジェクトチームまで設置している割に共有ができていなかったということでしょうか。全員協議会の資料として提供されたプロジェクトチーム会議の開催概要の中には建ぺい率の課題についてはあがっていませんでした。

注目を集めている大事業の進め方として、これでいいのか心配です。

今回の亀岡市都市公園条例の改正は賛否が分かれましたが、いずれにしてもクリアすべき重要課題についての伝達や共有には特に、適切に公文書を作成し管理しておくことが必要だと思います。

後世への説明責任を果たすために。そして、真面目に仕事をしている人にとっては、文書で残しておくことがあとあとのトラブルから身を守ることにも繋がると思います。

後期基本計画パブコメ募集中

「第4次亀岡市総合計画~夢ビジョン~後期基本計画(案)」に関するパブリックコメント募集中です。
平成27年12月12日(土曜日)から平成28年1月11(月曜日)まで。
リンク先のフォームからも意見を提出できます。
28年度〜32年度の5年間のまちづくりの基本となる大切な計画ですので、多くの方に関心を持っていただけたらと思います。

「総合計画・後期基本計画の策定に当たり、市民アンケート等を実施し、市民意見の反映を図りました。」と書かれています。
そのアンケートの結果はどうだったのか、審議会の資料でご覧頂けます。

また、亀岡市人口ビジョン・総合戦略に係るパブリックコメントも、後期基本計画と同時期に募集されています。

後期基本計画・人口ビジョン・総合戦略については、12月16日(木曜日)に全員協議会で議会にも説明されます。10時〜。どなたでも傍聴できます。傍聴受付は市役所7F議会事務局。 続きを読む

建ぺい率について協議されていない・・・?

京都府のスタジアムの基本設計における面積が、亀岡市の都市公園条例の建ぺい率の基準を超えている。
ということが、9月にテレビ等で報道されました。

②まだ亀岡市では何も説明されていないことについて、既に決まっていたかのような府議会の答弁が不可解。もしかして、市議会に都市公園条例の建ぺい率を変更する議案が出てくるかもしれません。何を府と市の間で調整・協議していたのかを審査までに調べておかなければなりませんので開示請求しました

③しかし、11月18日に、「文書の特定に時間を要する」ということで開示期間を年明けまで伸ばす通知が届きました。

④その後、本当に、スタジアム公園 建ぺい率を17%にする議案が出てきました。

府が出してこない文書と同じものを亀岡市に開示請求したところ、本日、開示を受けることができました。←いまここ。

この文書によると、2月に業者から建ぺい率について聞かれていますが、府と市の協議文書はないまま、9月にテレビの報道があり、そして10月になって初めて、建ぺい率について府と市が協議したことになります。

10月になってからの協議内容

建ぺい率協議10月

 

20151211開示_スタジアム建ぺい率協議(PDF)(*墨消しは開示された後に加工したものです)

現在12月定例会に提案されている建ぺい率の特例についての改正議案は、こういった経緯だけではなく、第一には中身で判断するべきであるものの、開示された文書によると、亀岡市は議会を無視して勝手な協議をしていたという批判は免れますが、報道されるまで課題に気付かず放置していたのだろうか、という疑問や、このような呑気な構えで大丈夫だろうか、という疑問がわいてきます。

また、京都府は一体、何を根拠に議会で答弁していたのでしょう。府議会でされていた答弁には根拠がなかったのでしょうか。

もう一度、府議会・市議会での府・市の答弁内容とその時期を見比べてみたいと思います。

市にも開示請求:スタジアム公園の建ぺい率について

建ぺい率について、議会抜きで府市はどういう調整をしていたのか、ということを京都府に開示請求したら普通は14日で開示されるものが、「文書の特定が困難」などという理由で年明けまで開示期間が延長されたことを書きました。

本日、亀岡市に同じものを開示請求しました。

亀岡市まで「文書の特定が困難」と言うなら、非常に重要なスタジアムプロジェクトについて府と打合せしている内容を記録した文書がすぐに見つけられない状態だということになります。それはそれで大問題です。

そんなことはないはず・・・速やかに出てくることを期待しています。 続きを読む

広報誌の予算・決算特集

市民とともに市の未来を考えるには財政の情報についてもわかりやすい発信が必要・・・とはいえ、どうすれば関心を持てるような記事になるのか。
ということを考えつつ、各市の広報誌から予算・決算特集をスクラップしています。

例えば、

平成26年度決算の記事 (キラリ☆かめおか より)

平成26年度決算の記事
(キラリ☆かめおか より)

このスペースで伝えるのはなかなか難しいですよね

財政の勉強会などに行くと、○○市が詳しくてわかりやすい、と事例を紹介いただいたりするのですが、せっかく詳しい情報が載っていても一定の知識がなくてはわからない。そのまちの市民はどういう感想を持っているのだろうと思います。

わかるためには、この項目は何を表しているのか。推移からどういうことが言えるのか。まで説明する必要がありますが紙幅が足りない。

毎回、用語説明を掲載しても断片的になってしまうので、各自が財政の本をひもといて基本的なことを知っておけばいいのかもしれませんが、やはり関心がなければそんな本を手に取る機会もないでしょう。

財政白書をつくっている市もあります。それも、どれほどの人が見てくれているのかと思うと、手間ひまお金がかかることですから慎重にしたいものです。

財政の全体的なことを見る前に、身近な施策についての特集の中でお金の話を盛り込むことで、自分ごととして関心を持てて、コストを意識するようになるかもしれない、、と小金井市報(平成27年9月15日号)の中4ページ特集記事を見て思いました。

亀岡でも上下水道事業について「かめおか水だより」が発行されています。わかりやすく、よい広報です。一般会計の中でもテーマを決めて、普段の広報誌の中で少しずつお金の話ができたらいいのかな・・・

ちなみに、亀岡市の広報のスクラップにはi広報誌というアプリを愛用しています。
http://ikouhoushi.jp/lp/kyoto_kameoka

更新情報がプッシュ通知で届くのと、スクラップが簡単にできるのが嬉しい。

それがどうした。

京都府から封書が届いていました。 京都府情報公開審査会から知事への答申書の写しでした。 そうでした。昨年、京都府に対して開示請求したスタジアムに関する公文書の非公開決定(不存在、黒塗り等)について私は異議申立てを行っていたのでした。

スタジアム用地について府の説明と市の説明とがかみ合っていないのはなぜなのかと思い、それを調査するために開示請求した文書なのですが、文書が不存在なワケないだろうと。 それから1年4ヶ月ぶりに情報公開審査会から答申が出た、その内容です。

読んでわかったことは・・・亀岡市は京都府に対して説明した用地確保の方針を変更するときに、府に連絡していなかったんですね。府は、新聞報道で知って亀岡市に連絡を取った、と。

京都府情報公開審査会の答申書

京都府情報公開審査会の答申書より

それがどうした。関係ない。

と言う方もいるだろうと想像します。しかし、同じようなことが頻発しているのです。スタジアムがいいかどうかはさておいても、巨額の税を投入する大事業にこんな調子で関わってもらっては困りますね。

本当にいい加減です。 当時の怒りを思い出しました。 亀岡にスタジアム誘致を決定いただければ年度末までには責任を持って全用地を確保すると言っていた亀岡市。

平成24年12月26日に亀岡市にスタジアム誘致が決定され、年が明けて

平成25年3月11日には京都府が府議会で次のように答弁しています。

京都府議会文教常任委員会

Q:用地の借地契約交渉はあと1件残っているが、その方も2月中には交渉ができると聞いていたが現在の状況はどうか。

A:亀岡市からは3月中には仮契約すべく交渉を進めていると聞いている。 で、その3日後、

平成25年3 月14 日及び15 日の新聞報道により、京都府は、亀岡市が全用地について、買収の方向に転換したことを知ったため、亀岡市にその交渉の内容及び現在の進捗状況等について聞取り等を行った。

府議会で、あと1件の地権者とも3月中に(賃貸借の)仮契約すべく交渉を進めていると聞いている、と答弁したばかりの京都府は、亀岡市からの連絡ではなく、なんと新聞報道で「全用地について買収に方向転換」と知ったというのはあまりにもひどいですね。大変驚いたことでしょう。

ここが、今回出てきた京都府情報公開審査会から知事への答申書によってわかったことです。 何を京都府と話し合っているのかを知りたくて開示請求したけれど、何も話し合ってなどいなかったんですね。

そして、買収に方針変更と発覚した1ヶ月後、

平成25年4月の府議会委員会質疑では・・・

Q:亀岡市で進めている用地の確保状況はどうか
A:地権者数で約90%の仮契約が完了していると市から聞いている。

Q:契約完了の目途は
A:4月完了に向けて取り組んでいくと聞いている

Q: 残った1名の地権者の了承は得られていると理解していいのか。
A: 個々の状況まで詳しく把握していないが、亀岡市において鋭意交渉を進めていると聞いている。 更に1ヶ月後の

平成25年5月府議会文化スポーツ振興・京都ブランド戦略特別委員会では、

Q: 京都スタジアムについて、当初用地は賃借であったが、用地買収という方法になったと報道されたが、用地費用はどうなっているのか、またその他に亀岡市の新たな負担というのは発生するのか。
A:  亀岡市の都市公園として整備するもので、面積は12.8haとなっており、今後買収するという仮契約を亀岡市のほうで地権者と締結していっているところである。金額はm2当たり11,000円ほどで契約していると聞いている。 その他の負担としては、アクセス道路、環境保全に関わる費用、公園に必要な施設整備などが必要になるものと聞いている。

ちょっと待って下さいよ。亀岡市で厳正なる鑑定評価によって11,100円と決定され、財産取得議案として出てくるのはその1年5ヶ月以上先の話ですよ。 おかしいでしょ。

スタジアム用地鑑定評価 (H26.8.18議案審査資料)

スタジアム用地鑑定評価
(H26.8.18議案審査資料)

 

平成26年8月亀岡市議会臨時会 用地を取得する議案が提出されました。

それについて質疑したことに対する答弁は酷いものでした。委員会で審査するのに、本会議でたくさんの質疑をするのはけしからんと言われましたが、委員会審査も酷いものでした。何の審査にもなっていない。これでは議案を判断できません。そこで、再付託の動議を出しましたが認められませんでした。そして、用地は買収されたのです。

要る要らない以前にダメ

スタジアムについて、両陣営からいろいろな声が聞こえてきます。

市民が望んでいるのかいないのか、
市はどこまで負担することになるのか、
税収アップして投資を回収できるようになるのか、
どんな素晴らしい活用が考えられているのか、
水害はひどくなるのか、アユモドキは守れるのか、
大切な水源は汚染されるのか、

いずれにも、そのことについて正確な記述もあれば、誤解を招く表現もあります。

で、それぞれの主張について、一体何が本当なの?
勝手に言ってるだけじゃないの?根拠は何?
どこを見ればわかるの?
と思って調べようとした方はいらっしゃるでしょうか。

府議会・市議会の会議録や市のホームページを見て、何がどこまで公式に言われていることなのかを確認することはできても、それらスタジアムについての疑問をまとめて解消できる情報がなかったのではないでしょうか。
散在する資料を寄せ集めて、なんとか正確に全容を捉えようとしても捉えきれないスタジアムプロジェクト。これに亀岡の未来を賭けようとしているのです。

これこそが、メリット、デメリットの前にスタジアムがダメな理由です。

大きな買い物をするときは、よさそう、と目を向けることがあっても、買うまでに吟味を重ねるはずです。吟味の結果、他のことを我慢してでも手に入れるべきものだと判断した場合、影響を受ける家族にその必要性をわかってもらうために説明をするのではないでしょうか。生活に余裕がないときには、小さな買い物でも本当に必要かどうか、それを買ったら他のものが買えなくなって困らないか、よく考えるでしょう。いよいよ切り詰めなければならないとなってくれば、長年楽しみにしてきた雑誌も定期購読を続けるべきかどうか検討したりもします。

亀岡はいま、長年続いてきた当たり前のサービスもゼロベースで見直すべき状況にあります。

何となくよさそう、と思ったことに手を伸ばして失敗しても、気にせず次の買い物ができたゆとりある時代は終わりました。二度と同じ失敗を繰り返すわけにはいかないのです。

だから、根拠に基づく政策立案をしなければならないし、大きな投資については市民参画のもとで決定していかなければならないと思います。それが、これからのまちづくりに最も必要なことです。

スタジアムだけではありません。

繰り返しになりますが、スタジアムはひとつの例題です。解法が間違っていても答えが合えばいいのではありません。これからも大きな課題が出てくることでしょう。それを乗り越えていくためには、市民が政治家に対して事業を求めるのではなく、公平公正な行政運営と根拠に基づく政策立案という、当たり前のことをしっかりやるように求めていくしかありません。

2人の候補者がまちをあるき、丁寧に聞き取ってきた市民の声が、それぞれのマニフェストに表れているのです。であれば、市民ひとりひとりの意識によって、亀岡の未来は形作られていくのだと思います。

取捨選択の「捨」

この時代にあわせて新たな市民ニーズが生まれてきています。

そこで、両候補者の政策の中の、推進したい事業項目にも自然と共通する表現が見られます。

現時点では、こういうことをやりたい、という思いがあることはわかればいいのかもしれませんが、それは現在の市民サービスにプラスして、他のこともやる、という約束ではありません。

理念や方向性を示す政策だけではなく、具体的な事業を掲げてこそ有権者に関心を持ってもらえるものなのかもしれません。しかし、掲げた政策の実現のためにそういう事業を選択するといえるためには、他と比べての優先順位をつける必要があるわけですから、本当は候補者の時点で掌握している情報だけを根拠にしては、実現を目指しますとさえ言える「事業」はないと思います。

やりたい、と宣言されたことの裏側には、それに劣後するたくさんの事業があるので、有権者はそのことも意識しておく必要があると思います。

現市政でも、できるのであれば、もっとやりたい事業がたくさんあったはずです。しかし、非常に厳しい財政状況の中で、取捨選択が必要とわかっていても、「捨」はなかなかできません。サービスはふくれていき、新しい事業もままならないのが現実です。

28年度の予算編成方針でも、基本的に新しい事業はしないとされています。

まずはスクラップが必要です。

具体的に、そのスクラップをどのようにしていくのか、新しい事業のための財源をどのように生み出すのかというところに、手腕が期待されます。

選挙の際には何を新たにやっていくのか、何を拡充していくのかにフォーカスされがちですが、本当は、ふくれあがったサービスを整理して、まずは身動きが取れる状態にするのが先です。いま、亀岡市が自由に使えるお金はそう多くはありません。その肝心なことがあまり説明されていないのは残念です。

両候補者がやる、と掲げていることをやるためには、必ず取捨選択の「捨」があります。

新しいことをしようとすれば、それを求めていた市民は喜びます。ただし、費用がかかります。必要な費用はどれぐらいなのか、かける費用に見合った効果があるのか、次世代の負担についても考えなくてはなりません。

また、市民に求められている全ての事業を実現することはできません。どう整理するか。今あるものをやめる、今後に期待されていたものをあきらめるという場合、それを求めていた市民は残念に思います。優先順位の高い事業を守るために整理が必要なのだと理解されなければ、受入れられないでしょう。

新しくやるのも、やめるのも、独断で進めるのではなく、それを求めている市民や直接利益を享受しない市民と丁寧に話をしていかなくてはなりません。当選したからといって自分の選挙時の主張の全てについて民意を得たものであると傲慢に進めるようなことがないように期待します。

両候補者ともに、市民の声に耳を傾けて市民とともに市政運営をしていこうという姿勢を示されています。時間のかかることですが、その困難なプロセスに多様な立場から市民が関わっていくことで、ようやく新たな道が開けてくるのだと思います。