住民投票条例案への賛成討論

スタジアムに関する住民投票条例案は、1度目、市民の直接請求により議会に提案されました。
結果は否決となりましたが、その後、大きく事情が変わったため、再度、これを実施することを検討いただきたいと議員提案したものです。

以下、2016年月9月定例会における、私の賛成討論です。

 私は、議第1号議案、亀岡市における京都府の専用球技場のための亀岡駅北土地区画整理事業組合用地買収についての住民投票に関する条例の制定について、賛成の立場で討論いたします。

本条例案の提案理由説明において、住民投票を実施することの意義については述べさせていただきました。
まず、この議案に対して、特別委員会の審査の過程で出された否定的意見への反論をいたします。次に、亀岡市議会がなぜこの条例案を可決すべきであるかについて説明し、賛同を求めたいと思います。

委員会では、情報が出そろっていない、どんな中身のスタジアムがつくられて、それにより亀岡市がどのようになっていくのか、京都府の財政支援が決定しなければどうなるかわからないことを市民に聴くのは、時期尚早などの意見がありました。

情報が出ていないのに市民に判断させられないというのであれば、詳細を把握した上での緻密な議論が必要とされる議会においては、どうなるのでしょうか。情報が出ていなくても、現用地の買収を議決したのは議会ではありませんか。今後の議案では、全てが明確になっていなければ審査しないつもりなのでしょうか。

京都府は既に、新たな用地に建設することを前提とした実施設計の募集を始めています。決定ではないと言いながら、市長も地権者の合意を取りつけ、既定路線として市民にお話をされています。府市ともに新用地でのスタジアムに関する議案は、平成29年度当初予算として出てくる可能性があります。だからこそ、今、市民の意思を確認しておく必要があるのです。

委員会での審査の過程で、この住民投票条例の提案はパフォーマンスだと言われました。どうせ否決されるのにという意味でしょうか。私は、これから述べますように、住民投票をなくしては、この亀岡市議会で新用地の議論を始めることはあり得ないと考えています。これは、新用地を買収してでも推進したいと考える議員こそ賛成されるべき提案であり、その数は半数を超えるはずです。パフォーマンスなどではありません。亀岡市議会は、これまでの経過から、住民投票を行う必要があるのです。

当時いらっしゃらなかった1期目の方は知っておいてください。2期目以上の方、思い出していただきたいと思います。現用地を買収していいのかどうかということについては、大きな不確定要素の存在を認識しながらも、議決をしました。アユモドキの調査に時間と費用がかかることや、計画変更になる可能性があることもわかっていました。その場合、亀岡市が責任を持って対応されていくとされていましたが、それで大丈夫なのか、さまざまな論点がありました。論点の存在はわかっていながら、委員会では議論しませんでした。議論したと言いたい人もいるでしょうが、委員会では重要な資料が出てこなくても可決しました。可決直後に出てきましたが、後でそれを怒っても全く意味がありません。なくても賛成したのですから、その経過がわかる資料として会議の記録をお手元に配付させていただきましたので、必要があれば御参照ください。

その委員会では、過去のガレリア建設では、7、8億円が追加された、このようになっては大変だと言いながらの賛成もありました。そして、そのような計画変更のおそれがあると見越していたからこそ、当初予算以外の新たな用地買収を行わないこと、市の負担をふやさないこと、今の計画どおり推進することなどを指摘要望に挙げたのでしょう。

指摘要望は、議会の意思表示として重要なものですから、先日も決算認定に付す指摘要望事項について、内容、文言等、慎重に決定するため、全体会では時間をとって丁寧に進めていただきましたことは覚えておいでだと思います。

もう一度言います。現用地買収の際に、議会は新たな用地を買収しないことと申し渡しているのですよ。これから、特別委員会で議論していこうとしているのに、先に市民の声を聴くのはおかしいという意見もありましたが、何もおかしくはありません。むしろ、議会がみずからが行った指摘要望にも触れず、新たな用地買収を議論の俎上にのせようとしていることこそが異常なのです。

現用地買収の際の議会の結論を反故にするのであれば、当然、住民の意思を問わなければならないでしょう。スタジアムに関する議会の意思表示の経緯は次のとおりでした。

平成24年3月に、メリット・デメリットにかかわらず関係情報を公開し、広く市民的議論を喚起する必要があると、附帯決議をしました。しかし、情報は不十分、市民的議論も喚起されないままでした。

そこで、平成25年12月、市民が直接請求により、住民投票条例案の制定を求めましたが、これから議会でしっかり議論することだからといって、議会は否決したのです。

その後、平成26年3月で予算を認め、8月臨時会の財産取得の際に、先ほど説明した指摘要望をつけました。市議選、市長選があったのはその後です。別の用地を買収してスタジアムを推進するということなど、当然ながら市民は承知していません。

本年3月、現在の京都・亀岡保津川公園に建設するスタジアムをシンボルプロジェクトに据えた後期基本計画も策定されました。そこに建設できるかどうかわからなくても、それ以外はあり得ないと決めていたからこそ、そのような計画に多数の議員が賛成して、後期基本計画は策定されたのです。

さらに、その後に出されたのが、環境保全専門家会議の座長提言です。しかし、これまでの議会の経緯にかんがみれば、調査にさらに時間がかかるから別用地ということにできないのは当たり前です。提言では、現用地がだめだとも言っていません。現用地の買収や後期基本計画の議決の経過を無視して、用地変更部分のみの提言に安易に飛びつくのであれば、以前の議決は何だったのでしょうか。当初から、相当の時間と費用がかかることは覚悟するようにと、京都府にも言われていたのですから、今さら困惑するようなことではありません。まさに心配されていたことが現実になっただけのことです。

お手元には、現用地取得について審査した委員会の記録を配付させていただきましたが、そのほか、現在までの議会でのやりとりも全て思い出していただきたいと思います。

このような経過を無視して、5年前の誘致要望署名5万6,000筆にこだわり続け、市民の意思を確認しようとしないのは、余りに不自然でしょう。議会からの強い意思表示というのは、資料なしに、議論なしに可決してしまうことの言いわけであってはならないはずです。新たな用地買収は、それをしないようにと念押しした議会での結論に反します。だから、今後も一切認めないというならば、住民投票をする必要はありません。しかし、新たな用地取得を議論したいのであれば、この住民投票条例に反対できる正当な理由はないはずです。今こそ、市民的議論を喚起するときです。

指摘要望の存在について、お忘れの方のために、3日前に情報を流しておきました。反論の準備をする時間としては十分だったのではないでしょうか。後の反対討論では、ぜひ言及していただきたいです。

討論を行わない皆様にも、いろいろな事情があるとは思いますが、この後の反対討論も聞いた上で、どちらに理があるかを判断してください。

後で、亀岡市の歴史を振り返ったとき、スタジアムは大きな節目になるでしょう。あのとき議員は何をやっていたのか、住民の声を聴こうとしたのか、必ず問われる時が来ます。

議会として筋を通さなければ、市民の信頼を失うことにもなってしまいます。この重要な時期に、議員であることには大きな意味があります。住民投票をぜひ実現させましょう。皆様の御賛同を求めまして、私の賛成討論といたします。

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