根拠ある議論を

9月定例会に提案した住民投票条例案は否決されました。新たな用地について検討する前に是非とも住民投票が必要だと私は考えていましたが、非常に残念な結果となりました。

スタジアムのために、14億で用地買収し公園にするとの計画でしたが、誘致に立候補した当時には天然記念物アユモドキを始めとする自然環境への影響が明らかになっていなかった。

本当にここで予定どおり進められるのかどうかが不透明な状況でしたが、亀岡市議会は平成26年8月臨時会で、用地買収(財産取得)議案を可決しました。

そのときの委員会の議論は会議記録をご覧下さい。その議論に先立って私は、8点について質疑しました。質疑したことは明らかにならないままでしたし、賛成できるだけの材料が最後まで揃いませんでしたので、再付託を求めましたがそれも否決されてしまいました。議会の多数派は、全てが明らかにならなくても、大きなチャンスに賭けてみようということだったのだと思います。ただし、無条件に認めたのではなく、「可決に当たり、今後、当初予定以外の新たな用地買収を行わないこと、また、京都府と亀岡市の事業負担区分の協議内容を早期に確定させ、新たに亀岡市の負担がふえることのないように努められるよう」指摘要望をつけました。

アユモドキが棲み続ける環境保全経費専門家に相談して、そこにスタジアムを建設しても大丈夫なのかどうかということは確認しないまま見切り発車で用地を購入したわけですが、その後、環境保全専門家会議を設置してご意見を伺いながら調査を進め・・・その調査にも巨額の費用がかかりました。

おおまかに捉えて、このグラフにある業務委託料の部分が調査費用です。何を調査しているのかというと、生息の実態であって、スタジアムを建設しても大丈夫かということに踏み込むまでの前段階です。そこまで明らかにするには、更に調査が必要で、時間もお金もかかります。

もう、他の場所にすれば?

というのが、環境専門家会議の座長提言。それをやるなら、もう一つ用地を買わなければなりません。34億円と見込んでいるそうですが、元の用地での建設が可能になるためにはアユモドキ等への影響がどうかを明らかにしなければならないこと、そのために多くの時間と費用がかかることは最初から分かっていたではありませんか。

新たな用地を買収するための予算等を審査する前に、住民投票を行わない、という結論を出したのであれば、せめて、今度こそは情報をしっかり集め、根拠に基づいた議論を行って、市民に分かるように説明してほしい、という請願が市民から提出され、12月定例会で審査されました。

市民は、アユモドキだけでなく、市民生活に密接に関わる課題について明らかにしてほしいポイントをいくつか例示していました。もっともな内容だと思いました。前回の用地買収の際の賛成理由は「亀岡への経済波及効果を高め、子どもに夢と希望を与えるものである」という期待だけを前面に出していましたが、その用地での建設を諦めて更なる支出をしようとするときに、同程度の議論では足りません。

ところが意外なことに、この請願も否決されてしまったのでした。反対したロジックはよくわかりません。

29年3月定例会に提案される当初予算案には新たな用地買収費用も計上される見込です。請願は否決されましたが、それはそれとして、経過に十分な納得がいくような議論が求められています。

 

 

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