補助金カットは歳出削減の手段か

28年度予算では、基本的に補助金2割カットでした。

手を付けにくかった補助金の見直しに取りかかったことは評価できます。

補助金については、整理すべきところが多くあると私も思っています。

横断的把握はされたのか

横断的把握はされたのか

平成25年に補助金のあり方について一般質問しました。

1点目に、団体の事務になるべく関与しないこと、する場合もルールを定めておくこと、

2点目に、透明性を確保するために支出基準や実績について公表すること、

3点目に、横断的に補助金を評価し、適切な資源配分をすることです。

長年、同じ団体に出し続けている補助金、いつから始まったのかもわからない、補助金を出す根拠も、事業の報告も公開されていないものは、既得権化しているため、なかなか整理が進みません。整理が進まないままに、内容が時代に合わなくなってきたものもあるでしょう。

だから、ルールを明確にすることで横断的に整理を行うのがよいと思いました。必要なところには手厚くなったり、補助金が新設することも有り得ますし、縮小・廃止される場合も納得できる整理の仕方をするのがよいと思います。

横断的に補助金を見直すことについて、会計検査院のサイトに掲載されている論文「自治体補助金改革と行政評価の課題」
http://www.jbaudit.go.jp/effort/study/mag/pdf/j33d07.pdf

あるいは、他市の補助金見直しの取組
例えば「柏市 補助金の適正化ガイドライン」
http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/020200/p010859.html

などが参考になると思います。

資源配分を適切にするためにはそのようにして補助金を出すルールを明確にする方がよかったと思いますが、一律の割合でカットすることを基本として例外を設けるのであればそのルールもやはり明確でなければならない。そうでなければ、逆に不合理なことになってしまいます。

すなわち、削りやすいところは削られるが、最も整理が必要なところに手を付けられないままになってしまう、ということです。

H28予算 補助金見直し

H28予算 補助金見直し

今回の予算で行われた補助金のカット。一律2割が基本ですが、調整を行ったそうです。その一覧を見ても、調整の基準があまり見えてきません。

補助金増減理由20160323予算特別委員会資料

議会が決算審査で改革改善を求めた敬老事業補助金は2割カットではなく微増です。

補助金カットの例外の考え方について、いきなり切ってしまうと市政が混乱するものもある、という発言がありました。その例として敬老事業補助金を挙げ、もう秋のお店の予約をされてしまっているので、とのことでした。

市政が混乱するかしないかが判断基準だとすれば、せっかくの補助金の見直しは、単なる歳出削減の手段となってしまいます。

市が税金で補助を行うべき事業かどうかを検討したとき、他の補助金と比べてもこれは重要だったという判断がされたならまだわかりますが、毎年補助金が交付される前提で食事の予約をしてしまっているから補助金を切れないというのは意味がわかりません。

ただし、補助金に限らず、28年度は助走の年であり、29年度から更に全体を見直していくとのことですから、今後どうなっていくのかに注目です。

補助金の見直しについて私が25年に行った一般質問のやり取りの一部を以下にご紹介します。

◆(酒井議員)

(略)横断的に補助金を評価し、適切な資源配分によって協働によるまちづくりをさらに充実していっていただきたいと思います。横断的、客観的な補助金の評価を行い、事業効果を検証し、同じ性質の補助事業や同一団体の重複した補助についても整理すれば、新たに活動を始める団体にも支援の手が届くようになり、現在のニーズに合わせた新規の補助制度を進めることもできます。また、より重要性の高いものについて手厚く支援していくことも可能となります。
そこで、横断的な評価で補助金を整理することについて御所見を伺います。

◎総務部長

亀岡市行財政改革プランの取り組み事項の1つにも位置づけをしております。補助金の見直しに今、取り組んでおりますけれども、社会経済情勢の変化、受益と負担の公平性なども考慮いたしまして、行政の責任分野、また助成の必要性や効果、経費負担のあり方など、1件ごとに評価をいたしまして、廃止、縮小、統合、新設に取り組んでまいっております。
また、この考え方に基づき、予算編成等も行っておるところでございます。
以上です。

◆(酒井議員)

1件ごとに評価とおっしゃいましたけれども、各課に分かれて存在している補助金を横断的に評価できるような仕組みが必要ではないかというふうにお伺いしているところです。それについては今後、取り組んでいかれるおつもりがあるかどうか、お聞かせください。

◎総務部長

今申しました亀岡市の行財政改革プランの取り組みの中で進めてまいりたいと思っております。

◆(酒井議員)

私の質問は、行革のためだけではなくて、協働を推進していくという視点で、この補助金の給付というものは投資だというふうに考えていただきたいと思います。なので、行財政改革プランの中の取り組みだけではなくて、全体的にどのような補助メニューが必要となってくるのか、新しい補助メニューが必要ではないのか、また地域にどのようなニーズが生まれてきているのかということを把握した上で、補助金制度を見直ししていかなくてはいけないと思います。なので、1個1個の事業効果を見ていくのではなくて、全体を見てどこにつけていくべきか、またニーズに対応し切れていないところがないかということを見ていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

文書質問

文書質問

その後、どうなったのか。
昨年、文書質問でフォローアップ。

補助費についての文書質問2015年8月

文書質問の内容と答弁は議会ホームページでもご覧頂けます。

補助金要綱の公表相変わらず、横断的把握はしておらず、補助金要綱が例規集の中で公表されていない補助金があり、役所内に事務局を設置して職員が勤務時間中に事務をしている団体がありました。

役所が事務をするのは絶対ダメとは一般質問の際にも言っていません。しかし、これについても、どういう場合に事務を引受けるのか明確にしておかなければならないと思います。

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