建物面積から逆算して建ぺい率特例を設けることが認められました

亀岡市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について反対しました。結果は、賛成多数で可決でした。

やはり多数決ですから、ここは多数の推進派の議員が問題意識を持っていただかないことにはどうにもなりません。スタジアムには賛成でも、どうか一つ一つの議案についてはもっと議論をしていただきたい・・・

付託された委員会でもほとんど議論らしいやりとりがなかったのは本当に残念でした。

これは、公園に建てたい京都府のスタジアム面積から逆算して建ぺい率の特例の特例を設定するという、不思議な条例改正です。

これで通るなら何でもアリですが、今までからもスタジアム欲しさに無茶を繰り返しています。行けるところまで行くつもりでしょう。

欲しいから欲しいの!早く欲しいの!何でもいいから欲しいったら欲しいの!・・・まるで駄々っ子ですが、こんないい加減なことを議会が認めていては、多額の税金をまき散らしながら、いずれ行き止まりが来ると思います。推進派も成功を願うなら、もっと本気で取り組んで軌道修正をかけていくべきだと思います。

以下、長文になりますが、この条例改正に反対した考え方について書きます。

スタジアムを誘致した条件が用地の無償提供です。駅北の農地を公園にすることにして、都市公園の国の交付金(用地買収1/3,公園整備1/2)を活用し、有利に事業を進めようとしています。しかし、そもそも公園は公共オープンスペースとしての機能を担うものであるため、建ぺい率は原則2%、特例で+10%です。

当初は12%以内で納まると思っていたようですが、スタジアムの基本設計面積はそれをオーバーしていました。(これについては「建ぺい率について協議されていない・・?」に書きました)基本設計のスタジアム面積からすると17%は必要だ、ということで、亀岡市の都市公園条例を改正して17%まで認める特例の特例を設けよう、という内容です。

当たり前のことですが、建ぺい率の基準は建てたい建物に合わせて設定するべきものではありません。必要性があって基準が設定されているのであって、その趣旨に沿って建築面積を制限に合わせていくのです。

建てたいように設計したら基準オーバーになるが、建物の充実のために緩和しましょう、となどということは有り得ません。

しかし、この条例改正はその程度の説明しかできていない状況です。

確かに、公園の建ぺい率については、国の基準を十分参酌した上で、それとは異なる、地域の実情に合わせた基準を定めることができるようになりました。

例えば、鹿児島県では、地域の実情に合わせて22%まで拡大しています。地域の実情とはなにか。鹿児島県には桜島があります。噴火による降灰があった場合、屋外での運動が制限されるため、屋内運動施設の需要が高い。というのがその地域の実情です。そこで、降灰防除地域の都市公園に屋内運動施設等を設置する場合には、その特例加算を 20%に拡大する条例改正をしています。
こういうものを、地域の実情に合わせた参酌というのです。

今回の条例はどうでしょう。

あの場所の水害常襲地であるという実情を考えたら、建ぺい率を下げることはあっても、逆にあげるなどということは相当の理由付けがなければなりません。亀岡市には是非ともスタジアムが必要だ。これが地域の実情だなどという主張は失笑ものです。だったら、公園にせずとも、スタジアムだけつくればよろしいでしょう。

都市公園の交付金は欲しいので建前は公園にしておきたいが、当然、スタジアムがメインだ。スタジアムを充実するためにオープンスペースが狭くなってもスタジアムありきの公園なのだから当たり前だ!と開き直っているように捉えかねられない態度は不適切だと思います。もう少しマトモな説明ができるようにしておかなければ、交付金もどうなるかわかりません。

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条例改正するのは地方分権で任されているのだからやります、で通ったとしても、あてにしている補助金を出す側の国交省はどう判断するでしょうね。

しかし、これについても、「当然いただけるものと思っている」と答弁されました。何を根拠に言っているのでしょう。本当にそんな考え方で、スタジアム公園だけは特例の特例!という条例改正をして大丈夫なのか、確認ぐらいはしておいた方がよいでしょうが、する気もなさそうでした。

オープンスペースという公園の機能の増進について何を参酌したのか、地域の実情とは何なのか、もう少しまともな理由付けがされなければ、条例改正は認められません。

地方分権で自主裁量に任せてみたら、基準が設定されている意味もわからず、勝手な都合を振り回して、これが参酌した結果だと独自基準を提案する自治体があり、それを認めた議会があった、となれば、一躍有名になれるかもしれませんが、非常に不名誉なことです。そのうち総務省の、ナンチャッテ地方分権トンデモ事例集で紹介されるかもしれませんね。

スタジアムがほしいから賛成ということで可決してしまえばそれまでですが、同種の問題は今後繰り返し出てくることが予想されます。今のうちにこれらの問題十分向き合っておくべきではないでしょうか。

2 comments

  1. 松尾 寛治 より:

    亀岡市の馬鹿さ加減は、住むことさえもいやになります。
    酒井さんのような方がおられることが救いです。
    大変でしょうが、奮闘を期待いたします。

  2. アユモドキ より:

    全く同感です。
    京都新聞の投稿も拝見しています。行政の言う地元=市民でないことをこれからも発信していただきたいと思います。

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