スタジアムを止めるということ

今回の市長選では、スタジアムが争点だと言われています。

高向きちろう候補はスタジアムを止めるという考えです。

スタジアムに反対する理由を高向候補はホームページにまとめています。

そこに書かれているスタジアムの不安材料は、もっともだと思えるものもあれば、そこまで表現すると正確さが損なわれるのではないかというものもありますが、とにかく具体的です。

そういった不安に答えられない以上、スタジアムは建設すべきではない、ということなのでしょう。

私も様々な観点からスタジアムのメリット・デメリットが明らかにされるように調査・質疑等を行ってきましたが、未だにプロジェクトの全容がわかりません。亀岡のまちづくりになくてはならないスタジアムだという根拠が説明されず、指摘されている大きな不安を解消できる材料もない。ですから、このような状況で巨額の投資をするなど到底認められないというのが私の考えです。

しかし、市長であれば、これまで明らかにされてこなかった情報を全て掌握できますから、それを市民に公開して、まちづくりを共に考え直そう、ということができるようになります。スタジアムは亀岡の希望の光、と謳われてきており、市議会は早期建設を求める請願を採択しました。それを市長となって覆すのであれば、推進を期待している方との対話も必要になってくるでしょう。それをしなければ、スタジアムは止めることができても、市民とともに歩む市政は実現できません。

スタジアムという大きな課題に関心を持っていただくためには、そのプロジェクトにどのような問題があるかについて具体的に発信することも大切です。しかし、各論以前の問題をどう取り扱うかにもっと注目したいと思います。私は、スタジアムという亀岡の未来を大きく変えるような事業について、市民が考えられるだけの情報が出されていないことや、その是非について市民的議論を喚起するどころか議会でも議論されていないこと、推進すべき根拠が不明確なまま動き出してしまっていることが最大の問題だと考えます。

高向候補は「スタジアム中止で余計な出費を抑えることができるので、市民生活優先の予算配分に組み替えます。」と主張されています。

その、「市民生活優先の予算配分」とは何でしょうか。スタジアムをやめれば、スタジアム建設によって新たに発生するリスクはなくなるでしょうが、それ以外の亀岡市の課題はそのまま存在し続けます。水害対策や交通渋滞、アユモドキの保全に限らず。

なのに、なぜ今、スタジアムは止めると言うと同時に

「かねてより望まれている700人規模の音楽ホールを、運動公園エリアに、ぬくもりのある地元産木材による木造建築でつくり、市民の文化醸成、発信の中心に位置付けます。」

と言えるのかがわかりません。

限られた資源をどこに配分するのか。特に公共施設等については、これから亀岡がサービスの質を保ちつつ維持していけるだけの量を、市民と合意形成を計りながら全体のバランスをみて決めていかなくてはなりません。その総合管理計画をつくるという一大事業を控えているのです。

スタジアムに限らず、大きな投資については、亀岡市の体力と投資効果を見極めつつ、その情報を広く市民に発信し、意見を聞きながらまちづくりを進めるように求めたいと思います。

 

4 comments

  1. アユモドキ より:

    スタジアムを中止しても新たな財源が生まれるわけではありませんので、現状維持の財源不足は何もかわりません。各論以前の問題をとのご意見もそのとおりだと思います。
    しかし、結局、各論を持ち出しておられることについては、かえって誤解を招くのではないかと思います。

    • 酒井 あきこ より:

      各論を持ち出しているとは、どれのことでしょうか。
      音楽ホールについてですか??

      これもスタジアムと同様に、「かねてより望まれている」だけで、造ります、と言ってしまってはならないものだと思います。

      あの場所につくるのがいいのか、木造でつくるのがいいのか、という以前の問題です。
      マニフェストにはスタジアム中止以外のこともいろいろ書かれていますが、そこに期待されて当選されたあとに、音楽ホールをつくることもマニフェストに書いてあったのだから、それにも賛同を得たのだ・・・・とは捉えないでほしいのです。

      これから厳しい取捨選択が必要になってきますが、市民との対話を通じてやっていく、という姿勢を貫いていただきたいと思っています。

    • 酒井 あきこ より:

      「スタジアムをやめれば、スタジアム建設によって新たに発生するリスクはなくなるでしょうが、それ以外の亀岡市の課題はそのまま存在し続けます。水害対策や交通渋滞、アユモドキの保全に限らず。」の部分でしょうか。

  2. アユモドキ より:

    言葉足らずのコメントで申し訳ありませんでした。
    少なくとも、何をされるにしても、今のスタジアム計画のようなやり方、進め方にはならないと、私は思います。
    なぜなら今よりも酷いやり方、進め方はないので、やろうと思っても出来ないはずです。

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