市民に説明できない事業

市民の税金を注ぎ込む大きな事業・・・スタジアム関連については、庁内でプロジェクトチームを作って、議論しているとのことです。

昨年7月の全員協議会の中で、質疑を受けて初めて、亀岡市の公園整備に15億円がかかるという説明がありました。推進派はこの場では、15億円もかかるということについて一言も口を挟まず。

公園整備に15億などということを、26年度当初予算でスタジアム関連事業について審査しているときには一切触れませんでしたが、金額はある程度わかっていたことではないかと思います。当時、賛成した方々は、スタジアム関連事業でさらに後からそんな大きな費用が出てくるとは思っていなかったはず。

そのことについての答弁は、上記の会議録では、

①市の整備範囲確定後、事業費が算定できる。今日まで府と調整し確定を受け事業
費を算定した。

と要約されていますが、実際の会議の場では、公園整備に費用がかかるのは当然。費用が算定できたのでいま説明したのだ、という口ぶりでした。つまり、予算審査のときに説明しなかったのは問題ない。

いつわかったのだろうと、会議の後で調べてみたら、3月の予算編成時には既に公園整備のための補助金申請はされていて、その中に15億円の積算も入れて府を通じ国に提出していたのでした。それを議会には7月の行政報告の中で質疑があるまで黙っていた。

本当に15億で済むのか、財政は大丈夫なのか?と質疑されれば、減るかもしれないし増えるかもしれない。プロジェクトチーム会議の中で調整している、という答弁。

市の内部の会議の中で決めてしまって、そのとおりに進めてしまってから議会に報告されてもどうにもならないではありませんか。議会にも経過をきちんと共有していただきたいと言いましたが、意思形成過程は公開しない、あるていど決まってから説明する、との答弁。まったく、要領を得ません。

その他の課題についても、これまでから、プロジェクトチーム会議で話し合っている、と言うばかりで、中身がよくわかりません。一体、プロジェクトチーム会議の中で何を話し合っているんですか?

私は、8月臨時会で出てくる公園の用地取得議案を審査するためには、その中身を知っておく必要があると考え、6月4日に開示請求しました。

その結果、6月17日に出てきた公文書は・・・・

黒塗01

黒塗02

黒塗03

黒塗04

黒塗05

黒塗06

黒塗07

 

もう、いいでしょう。こういうものが155ページ分も出てきたのです。

黒塗りの理由は、公開すれば、自由闊達な議論ができなくなる。というもの。そして、7月7日の全員協議会での答弁がまたしても、「プロジェクトチーム会議で調整している」でした。

私は、どうしても黒塗りにされた会議録そのものを見たい、というわけではありません。その会議の中でどのような議論がされているのか、課題をどう解決していくのかなどを、きちんと議会にも市民にもわかるように説明してほしい、と言い続けてきました。しかし、具体的なことが決まってから報告するだけで、そこに至るまでの検討の経過も説明しない。仕方なく、会議録の開示を求めれば全て黒塗り。

6月19日、黒塗りが出てきた2日後に私は、このように黒塗りで出してきたことに対して、異議申立てを行いました。公文書は公開するのが基本です。公開しないことができる場合については条例で定められています。このプロジェクトチーム会議録は、公開しなくてよい場合に該当しません。意思形成過程だから・・・といいつつ、既に予算もついて動き出している事業です。社会的要請に応え、巨額の税を使う事業の検討内容を明らかにするべきです。全てが未確定のまま進められているわけなどありませんから、全面的に非公開などありえない。情報公開審査会には法学部の先生も入っておられるので、まともに判断すれば黒塗りが不当だと判断されるはず。と思いました。

情報公開審査会に諮問されたのは私が異議申立てを行った1ヶ月後の7月18日。

答申が出たのは、5ヶ月以上たった12月26日。黒塗りで構わない、という答申でした。

そして、市が異議申立てを却下したのは1月9日。「審査会の判断を尊重」して、黒塗りのままにしておくという内容。

6月4日に開示請求してから、実に半年も経っています。

(情報公開審査会の答申より抜粋)

終局的な意思決定がされる過程においては、様々な選択肢の是非、長短について多方面から自由な意見交換等がされるべきであるのに、採取的に採用されるに至らなかった中間的な議論、未成熟な意見等が公開されることにより、外部からの不当な圧力や干渉等を受けることなどにより、当該意思決定自体がゆがめられるおそれを生じることがあるほか、終局的意思決定に対する誤解や筋違いの批判等を招き、ひいては途中経過における自由かつ率直な意見交換等が妨げたりするおそれがあるので、そのような結果となることを防止するために、適正な意思決定手続きを確保するという点にあると考えられる。このような趣旨からすれば、条例第7条4号にいう「不当に損なわれるおそれ」とは、単に実施機関においてそのおそれがあると判断するだけでなく客観的にそのおそれがあると認められることが必要であるというべきである。他方で、実施機関としては当該行政文書の内容自体を立証することは出来ないのであるから、上記の「おそれ」があるか否かの判断にあたり、高度な蓋然性があることまで要求することは出来ない。また、上記の趣旨からすれば、当該意思決定過程にかかる率直な意見の交換自体(ひいては意思決定の中立性)が保護されるのであって、条例第7条第4号にいう「率直な意見交換が不当に損なわれるおそれ」とは、公にすることにより将来の同種の意思決定を妨げることになる場合を当然に含むと解すべきである。

これを本件についてみると、大規模スポーツ施設推進プロジェクト・チーム会議は、市の内部組織による庁内会議であって議事がそのままの形で公開されないことを前提として、出席者がそれぞれの立場で自由闊達に意見交換を行い、情報共有を図ることにあり、それぞれの所管事業における適正な意思決定に結びつけていくことを目的として、あらかじめ非公開とされている。このような会議において、会議内容の公開が前提となれば、自由な発言ができなくなることは想像に難くなく、今後の率直な意見交換に影響を及ぼす客観的なおそれが認められるものである。

よって本件公文書の情報は、公開することにより率直な意見の交換に著しい支障を及ぼし、市の施策の適正かつ妥当な意思決定に著しい支障を及ぼすおそれのあることが認められ、条例第7条第4号に該当する。

答申の全文はこちら
20141226_プロジェクトチーム会議録不開示異議申立_情報公開審査会

異議申立ての却下
20150109_不開示異議申立棄却

いやー、すごいですね。内部的会議で政策の意思形成過程についても積極的に公開している自治体もある一方で、市民に見せたら「筋違いの批判等」を招くので公開しなくてもいいという考え方。公開しないとする方が、そこでどんな自由闊達な議論がされているのか、憶測を招くと思いますが。そんなに見せてはマズい内容なのか、ということも説明しなくてもいいし、行政が市民に見せたくない、と思えば、これからもこの手の会議の内容は非公開で構わない、ということですね。最初から公開に耐える議論をするようにしてはいかがでしょうね。

この間、私は議長に対しても、議会としてもっと情報を出させるよう働きかけるべきだと言いました。検討内容の説明も市民合意の確認もないままスタジアム関連事業を進めることに私は断固反対ですが、私よりも更に、推進派の方々こそ、中身を明らかにするよう求めなくてはならないはずです。でなければ、何も見ずに賛成していると思われてしまいますから。

しかし、議会は動きません。14億の用地買収費用に対し、あとから15億円の公園整備費用がかかると言われても、仕方がないとでも?何に15億かかるのか、推進派の方々は内訳も確認しません。

こんないい加減なことでは、先が思いやられます。

ちなみに、公園の維持管理費、未だに議会に説明されていません。

One comment

  1. スジシマドジョウ より:

    「亀岡市行財政改革プラン」の行財政改革の基本方針及び具体的取組に基づき、行財政改革が実践されていれば、こんなことにはなりません。絵に描いた餅、かけ声だけ、作っただけ、ではいけんません。
     スタジアムはスポーツをするところです。スポーツはルールを守らなければ成り立ちません。そのスタジアムがルールを無視して造られる。そんなことでいいのだろうか。幼稚な理屈です。しかし、そんなことすら気にもならないことが虚しい。

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