この重大議案が採決されるまでの流れ

18日臨時会の報告の続きです。この重大議案が採決されるまでの流れに沿って報告します。

まずは、本会議で提案理由が説明され、議案に対して全議員が質疑をできます。

議案としてでてくるのは、これだけです。(市ホームページの資料へリンクしています)これだけを見ても判断できませんので、議案についてきちんと議論ができるように、まずは不明なところがあれば質疑でそれを明らかにしておこうというものです。

今回の場合は、質疑項目数には制限はありませんが、それぞれの質疑項目に対し、答弁があります。そして、その項目について深められるのは3回までという制限があります。

私は前述のように8項目質疑しましたが、不明点を明らかにするという目的は達成できませんでした。答弁の中には、委員会で説明する、というものもありました。

質疑が終われば、議案を集中的に審査する委員会に付託する、ということが行われます。

今回の議案を担当するのは「総務文教常任委員会」です。本会議場から委員会室に移動して、その委員会に所属している議員だけで審査します。委員会では思う存分、不明な点を明らかにし、論点を整理して、それらについて徹底的に議論できる、という場です。審査に足りない資料提出を求めたりすることもできます。そういう姿勢で臨むのであれば。ですが。

今回の議案では、本会議に先立って、付託する予定の委員会で「委員会協議会」を開きました。ここは一般の傍聴はできない取扱で。議会の会議は基本的に公開ですが、なぜそのようにしたかというと、地権者の名前など、表ではプライバシーに関わるので公開できない情報を出して質疑する、という機会を設けたのでした。

しかし・・・!

9時からの委員会協議会を傍聴したときには、契約の相手がたの名前と金額を資料で見ただけで誰ひとりとして質疑せず。
私以外誰も議員は傍聴していませんでした。

今回契約できた相手方の情報より重要なことがあったはずです。
できなかった土地がどこに位置しているのか(それがなくても公園ができるのかどうか)、同意いただけなかった理由は何なのか(交渉の余地があるのかどうか)などは、これまでから、公開の場で言うと計画に差し障りがあるので、と言われてきたことです。
公開の委員会では個人的なことが特定されるので言えない、とされてきたそれらのことについて、協議会こそ聞くチャンスだったのに、なぜ誰も一言も言わず5分で終了になるのか。呆然としました。
問題意識がないということでしょうか?

だから、私は委員会できちんと議論されるなどということに期待して黙っているわけにはいかないと確信し、自分が本会議で質疑できる機会を最大限活用したのでした。

そして質疑が終わって、本番の委員会。
今回は、多数傍聴者が来て下さったため、小さな委員会室には入り切らず、全員協議会室での開催になりました。

本番の委員会でも、肝心なことは何もわからないまま。私が本会議で質疑した論点について不明だったものはこちらでも不明のまま。しかも、事前に担当課から算出しているといわれていた公園の費用便益比率についても、算出していないので説明できない、とされたままに採決が行われました。

結果は賛成多数で可決。

プロジェクトチーム会議の会議録を見せたくないというのは前から言われていますが、あるものは委員会から請求して審査資料として出させたらいい。私個人が言っても通用しないことであっても、議会としての資料請求には応えるしかないでしょう。それがなければ審査できない(はず)、採決できない(はず)ですから。

それよりももっと不審なのは、費用便益比率については数字があるのに、ないというのは何故なのか。虚偽答弁か。隠しているのか?

委員会の審査も不思議です。この土地を買った後につくろうとしている公園がどういうものなのか、なぜ15億円もかかるのかという確認もしないまま、何も見なくても、採決してしまえるのは何故なのか。否決するならまだしも、可決とは一体どういうことなのか、さっぱりわかりません。

私は傍聴していましたが、発言権はありませんので、ここでは何も言えませんでした。

部屋を出て、とりあえずは費用便益比率はある、と言っていた担当課に問い合わせて、真偽のほどを確認しました。あっさりと、ありますよ、と答えてくれました。別に隠している様子もありません。

休憩後に再開された委員会では、執行部が「ないと言ったけど、やっぱりありました」という説明をしました。委員は、なぜ情報を出さない!と怒っていましたが、出さなくても採決して、しかも賛成多数という結果だったのですから、出す必要などありません。手間かけてやるだけムダ。何も見なくても判断してしまえるのです。可決、という結論ありきで。

恐ろしい。こうなった以上私にできることは限られています。

委員会で可決してしまったあとは、本会議で委員長報告がされます。

委員長報告というのは、どういう審査をしたのかを議会全体に報告するものです。これをきいて皆さんは、議案について賛成、反対を決めるという一応の仕組みです。
そして、議会全体としての決定を行う「採決」をします。最終的にはこの多数決で決まりますが、その前に。

本会議における委員長報告でわからなかったことについては、審査を行った委員会のメンバー以外の議員は委員長報告への質疑ができます。

私は、委員長報告に質疑をしました。

質疑によって、明らかにしてほしかった論点について話し合われていない、という確認がされましたので、その後、動議を出して以下の条項を用いようとしましたが、「なお審査又は調査の必要がある」と考える議員は少数であったため、そのまま討論〜採決となってしまいました。

亀岡市議会会議規則
(再付託)
第46条 委員会の審査又は調査を経て報告された事件について、なお審査又は調査の必要があると認めるときは、議会は、更にその事件を同一の委員会又は他の委員会に付託することができる。

あとから、あれは動議にはそぐわない、と言ってくる人もいましたが、動議じゃなかったら、「報告された事件」についていつこの条項を持ち出すのでしょうね?
しかも、この動議に対して、その場で採決して終わり、という取扱でした。再付託の条項を活用している議会では、こういうものは議運で諮るようですが、亀岡市議会は違うんですね。「軽易な事項」だからでしょうか?

採決に必要な情報を執行部が出さないと言っている以上、再付託しても仕方がない、ということであれば、再付託に反対の方々は議案を否決するしかないはずですが、情報は全て出し尽くされ、十分な審査がされたと考えている人がいないとも限らないので、念のため、反対討論をしておきました。

まさかこんな状況でこの議案を通すはずがない。
みなさん、反対するんですね?
万が一、賛成する方は、なぜこれで賛成できるのか討論で明らかにして下さいね。

釘を刺したにもかかわらず、わけのわからないまま賛成多数で可決。

この臨時会に注目していた多数の傍聴者、ネット中継でご覧になっていた方々から、その後、多くの感想をいただきました。

なぜそれで結論を出せるのか、わからなかった、それでいいのか、と。

それでいいはずはありません。でも、「亀岡市の最高意思決定機関」を自認する亀岡市議会で可決してしまえば、それで転がっていくのです。

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