用地取得議案についての質疑

8月18日の臨時会のご報告です。

提案された議案は、スタジアムのための公園用地買収でした。

京都府がスタジアム造ってくださる。
スタジアムは亀岡の活性化につながる希望の光だ!
でも、用地は無償提供しなくてはいけない。
その場所は現状、農地。地権者約100名。
さてどうしよう。賃借でやるって言ってたけど、
公園のための用地ということにすれば、国費補助がつくから公園にしよう。
公園のための用地を買いますので、よろしく認めて下さい。
まだ仮契約できないところがあるけれど、とりあえず、
124筆111,505.91平米を単価11,100円で買います。
12億3771万5,601円也。
という議案。

以前は買収なんてとんでもない。賃借でいい。賃料は全体で年間1200万円でも高い。(=つまり、もっと下を考えていた?)

なんて言っていたのに、何がどうなって、買収して公園にしてしまえ、という話になったのかよくわかりません。京都府のスタジアムに用地を提供するなら、公園つくるのが有利。という発想で公園を造っていいはずがありません。

しかも、スタジアムは京都府では事前審査もまだこれからという状態で計画段階に過ぎない計画。その場所が天然記念物アユモドキの繁殖場所だということで物議を醸しているところです。

亀岡市が提示している保全策は「スタジアムはつくる。そして、アユモドキの保全ゾーンも設けて保全する」というもので、専門家団体からは、「専門家として見過ごしにできないほど中身のない保全策」「思い込みのみに基づく計画にアユモドキの命運を委ねるわけにはいかない」と批判されています。

本来は、もっと市民生活に影響を及ぼすような課題も多くありますが、いまのところ専門家団体が野生生物の環境保全について指摘しているほどの強い声も出ていません。それでも、最低限、アユモドキの保全をどうするかという目処が立たなければ京都府の事前審査は厳しい結果になるのではないかと予想されます。

そんななかで、スタジアムありきの公園を造ってしまって、思うように行かなかったらどうするのか?
直接にはスタジアムの議案ではありませんので、スタジアムの是非を今回は言いませんが、議案に忠実に公園のための用地取得、という見方をするのであれば、これまで一切説明のない、公園そのものの価値は?

スタジアムなしの公園だけでも、コストに見合う程度の便益を市民に提供できるんでしょうか?(数字上で費用と便益が見合っても、それっていまやるべきことなの?という問題はありますが)

京都府には、買収に合意いただけていない地権者の所有する土地は取得できなくても問題のない場所であるかのように説明していたようですが、今回の議案を見るとそのようにはなっていない。合意いただけていない地権者とは交渉の余地があるのでしょうか。

京都府には24年度末までには責任を持って何とかすると言っていたのに約束の期限から1年半経っても不同意者がいるのはどういうこと?府議会で府が「亀岡市から〜〜と聞いた」と公の場で答弁されていることと、亀岡市議会で市が説明していることがズレているのですが、どれが本当なの?

一部を残したまま買収に踏み切ろうとしているけれど、全部揃うまで待てないのはなぜ?合意できなかったら、どういう手続きでいつまでに全体を取得するつもり?

数々の疑問がわいてきます。
臨時会で出てきたこの議案に対する質疑は通告なしで行います。

もしかしたら委員会でしっかりと論点を追及していただけるのかもしれませんが、決して期待しすぎてはいけないこともよくわかっています。
自分が所属していない以上、議案への疑問点は本会議質疑で明らかにしておく必要があります。
最低限聞いておきたい8項目について質疑しました。

平成26年8月臨時議会(本会議質疑)

(酒井) 8項目について質問する。

質疑項目1
<1回目>
(酒井)
1点目、公園整備のための財産取得議案であるので、まず公園事業のイニシャルコスト、ランニングコストについて説明されたい。

(答弁)
先日の全体協議会でも若干説明したところであるが、事業認可上は約15億円である。

(酒井)
ランニグコストについての答弁がないが

(答弁)
イニシャルコストとランニングコストの具体的な数値は、今後具体的な事業内容で積算されていく中で回答していきたいと考えている。

(酒井)
現時点でランニングコストがわからないということでよいか。

(答弁)
概ねの内容は計算されていると思っているが、今の時点で私が承知していないものである。

(酒井)
概ねの内容でも説明がないと判断できないので委員会では説明されたい。

質疑項目2
<1回目>
(酒井)
2点目は、公園事業の費用便益比率について。お金を出すなら当然知っておくべきこと。国の補助申請時にも提出しているはずであり、議会にも説明されたい。

(答弁)
国庫補助事業では用地は1/3、工事は1/2というようにそれぞれの内容で異なることになっている。

(酒井)
国庫補助事業の補助率をきいたのではない。公園事業の費用便益比率について答弁を。

(答弁)
今承知をしていない。

(酒井)
どなたも説明できないということか。

(答弁)
今ここで答弁することはできないので、確認の上、総務文教常任委員会で報告させていただく。

(酒井)
総務文教常任委員会の中で報告するということであるが、この公園はスタジアムがこなくても造るということあるので、スタジアムを含めない公園事業だけの費用便益比率を説明されたい。

質疑項目3
<1回目>
(酒井)
3点目は、12月20日の環境保全専門家会議において、都市計画決定後にこの計画ではアユモドキの保全ができないとなったときには、亀岡市が責任を持って計画変更をしてでも対応するということを市長が約束されたが、計画変更どころか(検討結果次第では)撤回の可能性もあるのではないかと考える。そうならないという担保はどこにあるのか。

(答弁)政策推進室長
12月20日の専門家会議では、京都・亀岡保津川公園の都市計画決定事務の進め方について意見をいただいた。その意見の中で、アユモドキをはじめ希少生物に関する対応と内容が判断できていない段階で、どのように進めるのかということがあって、これに対し、都市計画決定の内容は計画であって、事業実施の中で詳細な内容を検討していくものであるので、今後の専門家会議の意見を伺いながら進めていくという意味で回答したと理解している。

(酒井)
質問したのは、計画変更どころか(検討結果次第では)撤回の可能性もあるのではないかと考えるが、そうならないという担保はどこにあるのかということである。答弁になっていない。

(答弁)政策推進室長
環境保全専門家会議ではまだ判断がだされていないので、そのことに言及されたことはない。

(酒井)
何度質問しても回答になっていない

<2回目>
(酒井)
7月7日の全員協議会で、公園整備の費用はアユモドキの保全ゾーンのグレードによると説明されていたが、費用の上限はいくらか。

(答弁)政策推進室長
共生ゾーンをどのように整備していくかについては、現在、環境保全専門家会議で検討されているところである。

(酒井)
答弁になっていない。公園整備費用の上限をいくらと考えているのか、いくらまでなら亀岡市が財政負担していけると考えているのか。

(答弁)政策推進室長
事業認可の段階で試算しているものが一定の目安を考えている。

(酒井)
答弁が得られないので、4点目に移る。

質疑項目4
<1回目>
(酒井)
今回の議案に含まれていない公園整備、道路整備に必要な土地、今回取得する土地、まだできていない土地がわかるように説明願いたい。

(答弁)政策推進室長
今回提案している土地は、買収の仮契約をしたものである。今回提案していない土地については現在交渉中であり、内容の説明は控えさせていただく。

(酒井)
今回取得する土地だけで公園が整備できるのか、(できなければ)取得できない土地は交渉の余地があるのかどうか、またそれがどのような位置にあるかが重要であり、その意味で質問したものである。交渉の経過を聴いているものではないので再度答弁を求める。

(答弁)政策推進室長
繰り返しになるが、現在交渉中であり、内容の説明は控えさせていただく。

<2回目>
(酒井)
議会に説明できないものは審査できない。そう思い事前に調べてきたところ、昨年3月に京都府議会の委員会で、府は、「残る反対者に対しては、亀岡市から聞いている範囲では共生ゾーンに位置する方で、今後とも畑或いは共生ゾーンと活用していくので特に支障がないと聴いている」と答弁されている。
府にどのような説明をされたのかわからないが、今回の議案を確認したところ(議案に含まれない土地は)取得できなくても支障がないようには見えない。昨年3月の府への説明から何か事情がかわったのか。

(答弁)政策推進室長
事業区域については昨年の段階では都市計画決定していないし、京都府の答弁についても、そこまで報告されていないと思うが、京都府の答弁であり真意のところは分からない。また繰り返しになるが、現在交渉中であり、所有者の感情も考慮し説明は控えさせていただく。

<3回目>
(酒井)
議会に含まれていない土地について、契約内容、交渉内容を質問しているのではないと繰り返し言っている。仮契約できていない部分について地図で示す必要がある。先程府の説明の真意は分からないし、府には説明していないかのような答えであったが府と市どちらの説明が正しいのか全くわからない。
では、今回議案に含まれていない土地は同意をいただけなくても公園を造ることができるのかどうか、これだけは答えられたい。

(答弁)政策推進室長
13.9haの公園計画の中で必要な土地である。

質疑項目5
<1回目>
(酒井)
5点目、必要な土地であるということであるが、12日の京都新聞の記事では年内には全員と契約を締結したいとなっている。現時点で一部同意が得られない状況で臨時議会を開いて財産取得議案を提案する理由はなにか。

(答弁)政策推進室長
全体の仮契約が結べた状況ではないが、すでに仮契約を締結された方々は、先祖からの土地をこの事業に提供するとの協力をいただいたものであり、市としても契約を早急に完了していきたいと考えているものである。

(酒井)
絶対に必要な土地の一部がなく、また12月末までには契約していこうとしている中で、あと4ヶ月であり、待てない理由は何か。

(答弁)政策推進室長
今回の事業は、京都府にスタジアム用地として亀岡市を選定された後、地権者の方々と話をして協力をいただいてきたものであり、約2年にわたる期間も経過しており、このため、契約を早急に完了していきたいと考えているものである。

(酒井)
年内に締結するのであればあと4ヶ月であるのに、一部を残して契約するリスクはあまりにも大きい。もし同意いただけなかった場合どうするのか、また強制収用もあり得るのか。

(答弁)政策推進室長
継続して交渉し協力を得るべきものと考えている。都市計画公園事業であるので収用対象事業ではあるが、交渉して理解をいただいていくのが本筋だと思っている。

(酒井)
予定どおり同意いただけなかった場合はどう対応するのかということについては。
(答弁)政策推進室長
予定どおり進むよう誠意をもって地権者と交渉、対応するものである。

質疑項目6
<1回目>
(酒井)
6点目であるが、3月には統一価格で粘り強く交渉していくとの答弁であったが、価格が不満で売却に応じていない方がおられるとすれば、どのように交渉していくのか。

(答弁)政策推進室長
条件がかわってしまえば理解が得られない。今後も同じ価格で努力して交渉を進めるものである。亀岡市にとって今回の事業が如何に必要かを根気強く説明し理解を得ていくしかないと思っている。

<2回目>
(酒井)
統一価格でなくなる事もあり得るのか。

(答弁)政策推進室長
そういうことは想定していないし、そのつもりもない。

質疑項目7
<1回目>
(酒井)
7点目、仮契約の日付について、最初の契約の日付と最後の契約の日付は

(答弁)政策推進室長
手元に資料がないので、後ほど総務文教常任委員会で報告させていただく。

<2回目>
(酒井)
府の説明で府議会議員が知っていることに比べ、市議会議員が知っていることがあまりにも少ない。

例えば昨年の3月の時点で、府は

「亀岡市から3月中に仮契約を結ぶべく現在事務を進めていると聞いている」、

また、(昨年)4月には
「約90%の仮契約が締結できていると聞いている」、

そして(昨年)5月には、
「現在市で地権者と仮契約を進めている状況で金額は大体11,000円/m2と聴いている」
などと府議会で答弁されている。

府議会と市議会で説明していることが違うのであれば整理していただきたい。

(答弁)政策推進室長
京都府とは協議、情報交換しながら進めてきている。協議の中では確定事項でないことについても話題になるもので、そのために若干の取り違いはあったものではないかと考えている。なお、土地の価格は昨年の4月、5月段階で決定はしていない。

(酒井)
では、京都府は確定事項でないことを府議会で答弁したということか。
また今から1年5ヶ月も前に、鑑定評価以前に、市が府に土地価格11,000円と説明した根拠は何か。

(答弁)政策推進室長
近傍の取引状況なども踏まえ得て市で検討したものである。

(酒井)
鑑定評価することに何の意味があったのか分からない。
(普段から市と取引のある鑑定士3名に鑑定させその平均を取った数字が11,100円と言われているが、鑑定評価の差はわずか500円。1年5ヶ月前に出ていた数字と同じものが出てきている)

質疑項目8
<1回目>
(酒井)8点目、公園整備の諸課題について、先月の全員協議会で費用問題はプロジェクトチームで財政当局とも相談しながら進めているから大丈夫だということだったが、その他にも諸課題はあるが項目だけでも全て挙げていただきたい。

(答弁)政策推進室長
交通問題、共生ゾーンの整備方法など種々の課題があると承知している。

<2回目>
(酒井)
それでは、財政当局とはどういう経過で15億円かかっても大丈夫だということになったのか説明願いたい。

(答弁)政策推進室長
財政当局も参加するプロジェクト会議において事業内容等々協議検討をしており、また事業認可申請及び事業認可の決裁においても承知いただいているものと考えている。

(酒井)
事務的な流れではなくて、財政的に15億円かかっても、何がどう大丈夫なのか、どういう検討をしたのかを聞いたものであるが、答えがあればお願いする。

(答弁)税財政担当部長
事業内容で事業費は変わってくるが、まずは国庫補助事業を活用し、補助裏には90%の地方債を充てる。この90%の内訳で20%は交付税措置される予定である。これをもとに毎年の中期財政見通しに含め、財政健全化比率を踏まえ、実施可能と判断しているところである。

<3回目>
事業に必要な情報が議会に共有されていない。ロジェクトチームで議論されている内容は全て共有されるべきである。今回の議案の採決までに、それら全て説明される用意があるのかどうか伺う。

(答弁)政策推進室長
政策検討過程の内容であるので、それについては、現在非公開としている。

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