亀岡市の公文書に対する公共的信用の回復のために

市民の皆様、大変お待たせしました。弁護士、検察、のちに警察署と度重なる調整を経て、5月13日(火)、栗山正隆市長ら3人に対する有印虚偽公文書作成・同行使容疑についての告発状が受理されました。

彼らは平成20年3月に亀岡市土地開発公社と住宅公社との間で土地所有権の不正な抹消登記を行いました。

前提として、平成18年に土地開発公社が住宅公社から土地を購入したように見せかけ、土地開発公社名義で住宅公社の債務返済のための融資を引き出していた事件がありました。土地公の債務は亀岡市が保証することになっていますので、住公に貸せないお金でも土地公には貸せるというわけです。知らない間に市が故なき債務の保証をさせられていたということになりますね。市民への重大な裏切り行為です。

これを20年になって市が把握したのですが、市長らが事件を公表しないまま処理するために不実の登記原因で抹消登記を行ったものです。元に戻した、なんて言っていましたが、「こっそり」元に戻すために二重に不正な登記をするとは。本来ならば、不正を覚知したら直ちに公表し、市民に十分な説明を行って、適性な手続きにより登記等を是正しなければなりません。

詳しく書きますと、架空の売買を登記原因として平成18年に住公→土地公に所有権移転登記がされていたものを、秘密裏に抹消し登記名義を元に戻すため、架空の売買による移転登記を前提に、売買契約の「合意解除」という不実の登記原因証明情報を作成し(これが虚偽公文書作成にあたります)抹消登記の申請をしたのでした(同行使)。

顧問弁護士にも不正があったという経緯を隠しながら相談(なんのための顧問弁護士なのでしょう)し、不実の売買を元に戻す登記などできないと言われたにもかかわらず、それを無視して、司法書士にも事実を明かさないまま不正な登記の手続きをさせました。きちんと相談しなかったのは、バレたらまずいということがわかっていたからです。司法書士は公務所のしようとする登記に裏があるとは考えもしなかったとのことでした。つまり、今回やったことは、社会的信頼を裏切る行為でした。これからは司法書士が亀岡市がらみの登記を受ける時は不安を覚えざるをえないでしょう。
(更に詳しい内容については、議会ホームページに掲載されている調査報告書・特別委員会議事録等をご覧下さい)

11年12月の吉田千尋議員の一般質問によりこれらの不正な登記がされていることが明らかになり、亀岡市議会は特別委員会を設置して調査の結果、市長らの犯罪行為があったと結論づけたのですが市長は1ヶ月の報酬を3割削減するに留まりました。

私が告発をした理由は、職業上、虚偽の公文書を作成されて見過ごすわけにはいかないからです。市長自身が虚偽の公文書の作成に関わっていたのに、その重大性を認識していないのも問題です。実害は735円と言い続けていましたし。このような態度では、これから何を信じて審査をしていいかわかりません。

不正を隠蔽するために市長が関わって虚偽公文書作成を行ったことは重大な問題です。
もしこれが亀岡市でなければ、市民からリコール運動が起きてもおかしくないですし、
市長自身が進退問題として受け止めるべきものです。なのに、市長のこの態度。

その上、平成18年に常任常務理事が「独断で行った」ということになっている種々の問題が議会の調査によって明らかになり、それについては市長も告発義務があるにもかかわらず、絶対に告発なんてしない!と言っていました。

そして、結局、市長の給与を1ヶ月30%OFFしただけでおしまい。

平成24年9月定例会最終日(10/1)の本会議録
◎市長(栗山正隆)
それでは、ここに追加提案いたしております条例議案につきまして、御説明を申し上げます。
第50号議案の特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例の一部改正は、亀岡市土地開発公社と清算手続中であります財団法人亀岡市住宅公社との土地取引問題については、市民の皆様に大変御心配をおかけしたものであります。このことを重く受けとめ、今後は、調査報告書の結果に基づき、組織を挙げて再発防止に取り組み、市民の信頼にこたえられる組織づくりに努めてまいります。
市政執行の総括責任者として、また、外郭団体の適正な事業運営について、指揮監督する権限を有している責任も重大であると判断し、今月支給の給料を私自身について、10分の3を減額しようとするものでございます。
どうぞ、慎重に御審議をいただきまして、御賛同を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
○議長(木曽利廣) ただいまから質疑を行います。
御質疑ございませんか。
酒井安紀子議員。
◆(酒井安紀子議員) ただいまの議案について、質疑させていただきます。
この3割の内訳についてお伺いしたいんですけれども、この提案理由では、指揮監督についての処分であるかのように書かれていますが、御自分がなされた虚偽公文書作成についてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(木曽利廣) 栗山市長。
◎市長(栗山正隆) ただいまの酒井議員の御質問でございますが、総合的に判断した結果でございます。
○議長(木曽利廣) 酒井議員。
◆(酒井安紀子議員) ということは、公社問題についての責任のとり方はこれで全てなのかどうかをお聞かせください。
○議長(木曽利廣) 栗山市長。
◎市長(栗山正隆) ただいま申し上げましたように、総合的に判断した結果でございますので、全体に渡ってこれで全てでございます。

これで終わりにしたら、議会の名折れだと思います。問題は市長の指揮監督責任ではなく、不正行為を把握しながら市長がそれを秘密裏に処理するために虚偽公文書作成を作成したというところです。全く自覚がない。自覚もなければ当然反省もありません。
議会も減給処分を可決しただけで、それ以上追及しない。それでいいのでしょうか。

「組織を挙げて再発防止に取り組み、市民の信頼にこたえられる組織づくりに努めてまいります。」って、他人事ですか。本来は「二度と虚偽の公文書を作成しないように私自身が気を付けて参ります」が正しい。しかし、このように正確に表現してしまうと、立場がありませんね。市長が虚偽公文書作成に関わるなどあり得ない話ですから。

一般市民でも誰でも告発する資格はありますが、一市民が受理までこぎつけるのは自分のコストでそれをやり遂げるというよほどの情熱がなければ不可能でしょう。

ならば、決着をつけさせるのは議員の責任だと思いました。特別職の公務員でもあることですし、公務員は職業上犯罪を発見した場合は告発する義務があります。とはいえ私1人でやるのは大変でした。大変な手間とお金と時間がかかりました。

議会には審判がいません。(本当は市民がその役割を果たすこともできるのですが)このあたりで収めておけばいいじゃないか、と執行部と議会がスルーしてしまえばそこで終わりです。ここは、亀岡市の公文書に対する公共的信用の回復のためにも、きちんと司法によって結論を出してもらう必要があります。

私は公文書管理条例の策定を提言してきましたが、その立場からも、虚偽公文書を見過ごすわけには行きません。公文書は市民の財産です。行政をチェックしようとする時の拠り所でもあります。市は公文書の重要性を理解していないように思われます。スタジアム関連で開示請求してもあるべき公文書が存在しなかったり。それでも公文書管理に条例まで必要ない、いまある規則で十分、などと言ってみたり。

One comment

  1. 時化田若僧 より:

    「お疲れ様」
     職務とはいえ、このようなひとことではすまされないご苦労があったとは思います。さりとて、哀しいかな我らごとき愚鈍の輩では深い霧のなかに(意図的に)隠された悪行には容易に近づくすべさえ見いだせないのが実情です。
     高い所で行われる遠い市政ですが、身近な日々の「糧」のために地面を這い、ともすれば無関心になりがちなことは大いに反省すべきでしょう。深い霧もいずれ晴れて、その非道な凄しさの中味が露わにされたときは、すでに手が出せない(時効などで)ことが頻発しているとなれば、「自分が選んだ人ではない」と対岸の火災視してはいられなまい。
     「雲罷(や)み霧霽(は)るれば、龍蛇も螾螘(いんぎ)と同じ」(管子)ということばを彼のお方はご存知あるまい。

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