亀岡市立病院の組織

医療法には、

第十条  病院又は診療所の開設者は、その病院又は診療所が医業をなすものである場合は臨床研修等修了医師に、歯科医業をなすものである場合は臨床研修等修了歯科医師に、これを管理させなければならない。

ここでいう管理者として届け出されているのは、亀岡市立病院においては病院長です。

第十五条  病院又は診療所の管理者は、その病院又は診療所に勤務する医師、歯科医師、薬剤師その他の従業者を監督し、その業務遂行に欠けるところのないよう必要な注意をしなければならない。

と定められています。

なので、医療法上の管理者である院長が、医師、従業者を管理監督しなければなりません。

が、平成25年7月の病院規程の改正によりそのような体制ではなくなっているようです。

(条例ではありませんので、この改正について議会は関与していません)

表面だけを見ると細かいことのように思われるかもしれませんが、この問題は様々な事情が反映されているものであり、組織がうまくいっていないと市民に提供するサービスの質が落ちますので、それについても非常に心配です。

12月定例会での一般質問時に明確な答弁がなく、質問者は「あとは常任委員会で」ということを言われましたので、どのようになるかわかりませんが私も心づもりして市立病院を所管する環境厚生常任委員会の委員としてこの件を調査しているところです。

改正前の処務規定では、「病院長は、管理者を補佐し、その所管事務又は業務を掌理し、所属職員を指揮監督する。」という内容でしたが、改正後の病院長の職務は管理者の補佐としか規定されていません。(*ここで出てくる管理者は、医療法上の管理者ではなく亀岡市の病院事業管理者のことです)

改正後の処務規程によると、

第5条 医療管理監は、診療部に関する事務を掌理するとともに、管理者が特に命ずる事務に限り、病院長その他の職員を指揮監督する。
2 病院長は、管理者を補佐する。

医療法上の管理者ではない者を医療管理監に任命し、診療部に関する事務の掌理、特命事項について院長その他職員の指揮監督をさせています。誰が特命事項以外について指揮監督するのかの規定は存在しなくなってしまいました。

また、亀岡市立病院職員就業規程も同時に改正され、部長、担当部長及び室長は、従前、院長を所属長としていたのが、医療管理監を所属長とすることになりました。
つまり、医療管理監というポストを新たに作り、診療部含めた組織を院長の下から付け替えて、医療管理監に所属させるようにし、院長の職務から診療部に関する事務の掌理や職員の指揮監督を削除してしまったのです。

各規程の変更点については亀岡市公報参照 

これらの改正後の規程から組織図を作ってみますと、以下のようになります。

スクリーンショット 2014-03-06 8.47.32

しかし開示請求によって出てきた組織図は以下のようになっていました。

開示請求→市立病院組織図
こちらでは、病院長も管理監と並び診療部に関する事務を掌理しているかのように見えますが・・・規程上の病院長の職務は管理者の補佐のみで、かつ、院長を所属長とする組織はありません。

この問題は12月議会の一般質問後に開催された12月11日の市立病院運営委員会でも取り上げられました。(開示請求により公開された運営委員会議事録

委員会では、どちらに権限があるのか非常にわかりにくい、病院長が医療管理監の行為についても責任を負わされるのであれば、組織図では病院長が上に来るのが常識ではないか、などの意見が出ていました。

運営委員会での答弁では、「医療法上の責任者は病院長であり、医療管理監の職務は経営戦略や組織の管理としている」とのことでしたが、規程上はそのようなことは読み取れません。

また、亀岡市立病院事務決裁規程も改正され次のようになっています。

(医療管理監の専決事項)
第6条 医療管理監は、別表に規定する医療管理監専決事項のほか、次の事項(前条に規定する管理者の決裁事項を除く。)を専決することができる。
(1) 医療上の重要な決定に関すること。
(平25病院事業管理規程4・追加)
(病院長の専決事項)
第6条の2 病院長は、別表に規定する病院長専決事項のほか、次の事項(第5条に規定する管理者の決裁事項を除く。)を専決することができる。
(1) 病院の各種委員会の調整に関すること。
(2) その他医療法(昭和23年法律第205号)に基づく病院の管理に関すること。
(平25病院事業管理規程4・旧第6条繰下・一部改正)

問題になってから、顧問弁護士に相談したようですが・・・

「組織の中で役割分担することは、組織として問題ない」という見解をいただいたとのことです。微妙な表現ですね。組織の「中」での役割分担が組織として問題ないのは法律家に聞かなくてもわかると思います。この答弁では、対外的に示されている規程の変更が医療法上問題ないか、ということについて相談したのかどうかは不明です。

これでは、医療法上の管理者が市立病院の医療に責任を持てる体制とはいえず、市民が安心して市立病院で医療サービスを受けることができません。

どのような意図で規程を変更されたのかはわかりませんが、医療法の趣旨に反していると思われます。

本日も午後から前回のフォローアップ質問をされる予定なので、答弁に注目しています。

One comment

  1. 元亀岡市民J より:

    運営委員会議事録を読んでも、まったく理解できません。
    変更後も病院長が「医療法上の管理者」である、という表現は、
    「医療上の管理者」の間違いではないか、と思ってしまうほどです。

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