財務諸表は読めなくてもいい

本日は環境厚生常任委員会で病院事業について勉強会でした。

平成24年4月には病院事業会計について勉強会をしました。
http://www.city.kameoka.kyoto.jp/gijichousa/shise/gikai/joho/iinnkai/h24/documents/240419kannkyou-kaigiroku.pdf

平成24年5月には三浦市立病院の経営健全化の取り組みについて視察に行きました。
http://www.city.kameoka.kyoto.jp/gijichousa/shise/gikai/gyoseshisatsu/documents/h24kannkyou.pdf

平成25年5月には志木市立市民病院の経営健全化の取組について視察に行きました。
http://www.city.kameoka.kyoto.jp/gijichousa/shise/gikai/gyoseshisatsu/documents/h25kannkyou.pdf

11月にも公営企業会計改正について勉強会をしました。(これは制度改正の概要を知るためのものでしたが)
http://www.city.kameoka.kyoto.jp/gijichousa/shise/gikai/joho/iinnkai/h25/documents/251111kannkyou-shiryou.pdf

今期に入ってからこれだけいろいろやっていますが、提言として何かをまとめるということは出来ていません。
一般会計からの繰出し基準を明確にせよということを、ようやく決算認定の付帯決議としてつけることができただけです。

そして今日も公営企業会計の制度改正についてです。前回の説明を少々具体的にした内容でした。

前回同様、なんや、ようわからん、という感想がありました。
議員は管理会計ぐらいわかっているのでは?と市民は思うかもしれません。が、市民の代表ですので、たまたま得意分野があったとしても、議会審議に必要な専門知識を全て網羅しているとは限りません。

私はたまたま財務会計の基礎的なことがわかります。しかし、管理会計となるとまだ勉強が必要です。勉強することはやぶさかではありませんが、これまで散々失敗してきた経験としては・・・1人で勉強してそれをもとに発言しても議論にならなければそこで終わってしまうのです。「は?何言うてはんの?」「横文字ばっかり言うな」「そういうことは議会の議論に適さない」

そこで、全員が専門知識を身につけましょう、というのは無理でしょうから、せめて、審査に必要な視点をアドバイスしていただける専門家のサポートを受けてはどうか、と提案しました。財務諸表だけ見ていていいのかな・・・という心配をどなたかと共有できればいいのですが。

しかし・・・どうやら、管理会計は論外だし、財務諸表さえ読めなくても構わないと思っているようです。
そんなことは議会での勉強会に全く適さない内容であると・・・

我々は市民にわかりやすく説明すべき立場なのだから、執行部から病院の状況などわかりやすい説明を受けて考えていけばいいのだそうです。

数字も読めず、提案する側からの説明だけを聞いて何がチェックできるのでしょうか。

本日、公営企業会計の制度改正について前回と同じような内容の説明を受けても、ようわからん、増々わからなくなった、という感想を述べた後でそれはないでしょう・・・。

いやー・・・びっくりしました。

あとから事務局に内情をお聞きしましたら議会費が少なすぎて講師料も捻出できないようです。では、5月に決まって出かける2泊3日の視察をやめればいい。(これをやめるのは相当の抵抗が起きますが)同じようなテーマで毎年新幹線に乗って出かけて行って各日2時間ほどのレクチャー受けて感想文書いて、それでおしまい。政策提言につなげることもない。ならば、その分、必要に応じて専門家のサポートを受けるための費用に回した方がいいのではと思います。

本当は、何かをやめて費用捻出、というのではなく、議会費そのものが不足しているので枠を拡大すべきですが、中身がこんなことではそれも言いにくいですね。

いま、議員報酬定数についての議論をスタートさせようとしている亀岡市議会ですが、市民は議会にどんな働きをもとめるのか。それに応えるためには議員に単なる市民代表レベルの知識だけでなく専門知識などの高度な能力を要求するか、議会体制を強化して専門家のサポートを受けられるようにするか。

いずれにせよ、議員には問題意識とそれを解決するために勉強しようという意欲は最低限必要です。

7 comments

  1. 元亀岡市民J より:

    最近、テレビで国会中継を見ることが多いのですが、政府関係者の中に、役人が用意した「作文」を読むとき以外は、意味不明の内容を答弁として繰りかえす人がいます。あの人たちも、専門知識などは無いように思われます。でも、優秀な役人が控えているので、なんとかなるのでしょう。

    かつて、あるテレビ番組で、元国会議員が、国会について「先生役である役人から教えてもらいながら、生徒役である国会議員が、お遊戯会をしているようで・・・」と発言していて、とても驚きましたが、同時にとても納得しました。

    ただし、どんなに難しい内容でも、国会議員は、「は?何言うてはんの?」「横文字ばっかり言うな」「そういうことは議会の議題に適さない」とは、言いません。議員バッジをつけている限り、建前として、理解していなければならないし、そのようにふるまわなければならないと考えているからです。

    建前というと、聞こえが悪いかもしれませんが、理想と考えると、素晴らしいことかもしれません。現実には、難しくてよく理解できない内容でも、それを理解することが理想なら、理想に向かって努力することができるからです。

  2. アユモドキ より:

    多岐にわたるあらゆる分野の事を1から10まで知り尽くすというのは、よほどの能力がない限りやはり無理、限界があると思います。求められるのは、問題点を的確に把握する能力、政策立案の能力、そのために優秀な公務員を如何に使いこなせるか、コーディネートできるか、これが一番重要だと思います。たとえ、役人が書いた文章を読んでいても、必ずしも全て公務員任せにしていることとは同じではないと思います。そういう議員は、ご指摘のとおり、見て聞けばすぐにわかりますよね。

  3. 酒井あきこ より:

    Jさん
    予習せずに質疑している場合はそれも職員にまるわかりですし、軽蔑されているだろうなと思います。
    議案を読み込んでくる、議題について予習してくることは最低限のレベルですが、それでも議会による課題の発見ー解決としての政策提言には至らない場合がほとんどです。
    また、市民は議員が全てを理解して議論した上で物事を決していっていると思っているようです。
    あるとき、TPPの内容をわかっているのか。全て読んだものはいるのか。と議会報告会で問われました。
    英文で数百ページにわたる内容です。私を含め誰もそれを読んで理解している者はいませんでした。TPPに反対する国への意見書を否決したことに対してのご批判の意味で問われていたのですが、実際、議案に対する審査も十分ではないと感じている状況で、国への意見書提出の可否について十分吟味したのかと言われると非常に苦しかったです。しかし、市民は議会に対し当然のこととしてそれを求めているのだろうと思いました。

  4. 酒井あきこ より:

    アユモドキさん、職員に聞いても企業会計を理解していると自信を持って答えられる方は、公営企業に配属された経験のある方以外はなかなかいらっしゃらないようです。
    日々の業務の中で携わってみて必要に応じた勉強をされているのですね。
    配属されると数年、そこで経験を積むことができますが、議員はいきなり1年目から多岐にわたる内容を審議し議決する責任を負います。
    国会と違って二元代表制ですから、いつも執行部の職員に聞いてばかりでは機能が果たせませんし、執行部の説明だけを元に判断するのは恐ろしくてたまりませんでした。
    今も怖いです。
    怖いので勉強しなくてはと強迫観念にかられて勉強するのですが、時間も能力も足りず到底十分に勉強できているとは思えず限界を感じています。
    本当に議会の役割を果たそうとするのであれば事務局機能を強化し、専門家と連携するほかないと考えています。

  5. アユモドキ より:

    ではその事務局職員はどこの誰が?結局は市の職員?それとも議会独自の?執行部の二重構造では? まず形式的で、裃を来たような会議のあり方を改めることが一番の早道ではないかと思います。
    機能と責任を果たしているかどうかは市民が評価することです。議員らしくない議員が、最も市民に近いという意味で議員らしいのかもしれません。

  6. 酒井あきこ より:

    アユモドキさん、まず議会の議事が形式ばかりで実質がともなわないと始まりませんね。
    それと事務局体制の強化・・・議会独自の職員を採用し、局長は特別職、大学などとも連携協定を結び、独自の諮問機関も持つ・・・というところまでできるのが理想です。
    事務局職員は人事交流という名目で結局は市の職員です。
    亀岡市議会の場合、7名しかいません。
    それでも建前上は執行部とは別の機関である議会の職員ということになっています。
    議会のために仕事をしていただいていますが、これも議会の職員であって議員個人のサポートをする立場にありません・・・議事録作成したり執行部と調整をしたりするだけで手一杯のところに、個人で調査をお願いしたりするのはなかなか苦しいです。
    議会のあり方を改めるのと事務局体制の強化は切り離せない問題だと思っています。

  7. 時化田若僧 より:

     市会議員があらゆる部門において専門知識をもっていることは結構なことですが、必ずしもそれは必要ではありません。
     普通地方公共団体の議員の選挙権を有する者であって、満25年以上であればこの議会のの議員の被選挙権を有するからです。議員がその専門知識を有することが必要な場合は、その専門家(弁護士、税理士等々)に拠ればすむことです。
     それに、例え知識不足であったとしても、この議会の議員を選んだのは、ほかならぬそこの市民なのですから(自分は、選んでいないという言もよく聞きますが)。あとで愚痴をいうのであれば、まず投票に行くことです。
     それから、議員が議員の「シゴト」をしていなければ、「文句」をいいましょう。
     いうまでもなく、議員の「シゴト」は、街灯で演説をしたり、挨拶回りをしたり、市民の苦情を聞いたり、行事やイベントに参加することではありません。
     本来の「シゴト」は、「議会での活動」です。即ち、①予算の審議・採決(賛成なのか反対なのかを表明)。ただ、ほとんどの予算は否決されたことはないようです。②条例の作成(法の制約はあるものの、議員の議案提出権は保障されています)。③一般質問での提案・追求(市政全般に関して行政側に質問することですが、市で行われていない事業の提案や市政の問題点を追求することが本来の目的ですが、はぐらかしや単に事業の進み具合の説明に終わっているようにも聞こえます)などです。
     議会の最大の機能は、「首長や行政のチェック」、つまり、市長のしていることが市民(住民)の「よい暮らし」に繋がっているか否かの見張り役です。
     立法府である国会と異なり、「納税者の代議員」として、諮問の立場にたった政策は応援し、そうでないものは鋭く追求することが求められます。議員には、執行兼がないのですから、議員にできることは議会での質問、監査請求、行政訴訟です。
     従って、市民も「あれせぇ、これせぇ」ではなく、「自分たちのしあわせの為の代弁者の集団」であることを認識しなければいけない。自分たちの住む地域の目先の利益だけでなく、市全体、近隣の府県までも「より大きな容器」としてのエリア全体を俯瞰的に考える市民(選挙民)でなければいけないことはいうまでもありません。議員は「まちづくり」のプロデューサーであって欲しいものです。
     「自ら身を切る思い」とかで議員報酬を削減する話を聞きますが、議員報酬を「全額返上」するのならともかく、「議員報酬だけ削減」して、黒字に転換した自治体の例は聞いたことがありません。
     余談ですが、米国では“As a tax player…”(ひとりの納税者として)という書き出しの手紙が、毎日のように議員の事務所に届くという話を聞いたことがあります。納税者の代表として、そのエリアをよくする「シゴト」を任されている認識があるから、議員もこまめに返事をかくといいます。
     「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」(ビスマルク)

     

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