妄信&猛進

12月24日に、魚類学会から保津町自治会に対する「京都スタジアム(仮称)の建設推進に関する要望書に対するご回答とご説明」が公表されました。

そもそも、保津町自治会が魚類学会に提出した要望書は次のようなものでした。

保津町自治会長からの要望書

 

いやはや・・・

つまり、この要望書の趣旨は

アユモドキは保津町が守ってきた。それまで手助けしてくれなかった専門家が口出しすることで保津町民の期待するスタジアム計画に支障が出ている。アユモドキが各地で絶滅したのは行政や専門家の責任であって、わずか550戸の保津町に責任を押し付けるのはやめていただきたい。専門家の知恵を結集して、スタジアム建設を早急に進めてほしい。アユモドキが保津町のまちづくりの仇になるなら、保津地域にとってアユモドキの存続は難しい。

なるほど。

あなたたちが横から口出ししたせいでアユモドキが早急なスタジアム建設の邪魔になるなら、アユモドキがどうなるか知らないよ、と。

随所で保津町民が主語になっていますが、いろいろな考え方の人がいるでしょうに。

一体、このような文書にどう回答するのかと心配していましたが、・・・・魚類学会からの回答は以下の通りでした。

京都スタジアム(仮称)の建設推進に関する要望書に対するご回答とご説明

まず、魚類学会は亀岡にスタジアムが建設されることに反対しているのではない。ということ。

そして、地元が先駆的、献身的な環境保全に尽力して来られたことに感謝している。それが仇となったと思われるような事態を招いてはならないと考えていること。

そもそも、府と市の拙速なスタジアム計画に問題があった。

他地域でのアユモドキ絶滅について専門家の無力さを指摘いただいたことを真摯に受け止め、今後もより積極的に、この問題に検討、発言していきたい。

というようなことが誠実につづられています。

私も、実現性の低い、内容に乏しい、思い込みのみに基づく賭け事のような対策にアユモドキ等の命運を委ねることによって、亀岡市に、アユモドキを近畿地方から絶滅させたという汚名がかかることの決してないように願っています。

それに、まちづくりの仇になっているのは、アユモドキではないと思いますよ。妄信で猛進されては市民はたまりません。現在、アユモドキだけがクローズアップされて、それがスタジアムの「早急な建設」を足止めしているように見えるかもしれませんが、アユモドキは心配してくれる専門家がいるから問題提起されているだけのこと。

治水、財政、その他の市民生活にふりかかる問題について、亀岡市民の心配をして提言までしてくれる専門家はいません。

何も影響はない、問題ない、絶対にうまくいくと妄信する一部の政治家に約束されて、それだけを根拠に、はいそうですか、と納得している人がどれほどいるんでしょうね。

以下、京都スタジアム(仮称)の建設推進に関する要望書に対するご回答とご説明より抜粋。アユモドキを亀岡市民に置き換えて読んでみて下さい。

亀岡市が専門家や関連省庁との検討すら経ずに提案した保全策は、専門的立場から、どうあっても見過ごすことができないほど内容に乏しく、アユモドキ等の将来に懸念を抱かざるをえないものであったため、我が国の魚類専門家の責任として、亀岡市と京都府に対して、ご意見を申し上げてきたものです。
私どもや他の学会等からの要望書が、スタジアムに大きな期待を託しておられる地域の皆様の胸を深く痛める結果となりましたことを心からお詫び申し上げます。しかし、これはそもそも何ら実現性の根拠もないまま、スタジアム建設とアユモドキが共生できると盲信し、こともあろうかそれを皆様に約束し、事を運んできた亀岡市長栗山正隆氏をはじめとするスタジアム建設を進めてこられた方々に起因することはいうまでもありません。また短い期間に、建設用地の提供を計画させ、競わした京都府知事山田啓二氏が市にこのような無理を強いたことも指摘しておかなければなりません。

これまでの皆様の長年の努力が無駄になってしまうことも絶対に避けなければなりません。そのためには、思い込みのみに基づく賭け事のような対策に、アユモドキ等の運命を委ねてはならないと考えます。

 

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