亀岡市民のための原発防災を

亀岡市民のための原発防災については亀岡市が主体的に取り組むべきである、という質問をしました。

原発防災については国の考え方によると原発から30km圏内の住民が避難する想定になっています。そのため、50~80kmに位置する亀岡市は綾部市からの避難者6400人を受け入れる態勢を整えていくことまでは決まっていますが、その他については国の指針待ちであるとのことです。

予算編成方針で市長は『国に任せるだけでなく、「自分たちのことは、自分たちで決めて実行する」ことを基本に』『地域の課題は自らが克服していく覚悟が必要』と述べられました。そこで、亀岡市民の安全・安心のために原発防災に関して市が独自に取り組むべき課題について伺います。

  1. 風向きと地形を考慮すれば、現実に事故が起こった際には亀岡市も避難が必要になる可能性は十分にあります。福島でも同様の事態が起こり、それに対応されていなかったために適切な避難行動がとられず市民が高線量の被爆を強いられるという事態になりました。このようなことを二度と起こさないために亀岡市民の避難先を確保してはどうでしょうか。所見を伺います
  2.  2月の防災会議を傍聴しましたところ、亀岡市は原発事故について地域防災計画を策定しないという考え方を示されていました。確かに30キロ圏外では策定を義務づけられてはいません。しかし、避難の受け入れ側としてだけでなく亀岡市民のための防災計画を用意しておく必要はあるのではないでしょうか。国の方針との整合性ということよりも、現実的に考えてこれが亀岡市民のために必要なことかどうかをお答えください。対策をする考えはありますか。
  3. 特に妊婦・乳幼児については被曝させないために厳格な基準を設けて優先的に避難させていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。
  4. 今回の福島原発の事故で明らかになったのは、地形や気象次第で高濃度汚染地帯ができたり、遠く離れていてもホットスポットができたりするということです。風向きなどを考慮した汚染予想図を様々なメディアも公表しました。自助・共助の段階で市民が備えておけるように、これらを十分に反映した防災教育の強化が必要ではないでしょうか。亀岡市が高濃度の汚染を受けた場合の防災教育にもしっかり取り組まれる考えがあるかどうかお伺いします。

これに対する答弁は次のようなものでした。

原子力災害の規模や風向き地形を考慮すると最悪の場合は市外への避難が必要になる可能性は否定できない。

しかし、昨年9月に原子力規制委員会が設置され、10月には緊急時防護措置をすべき区域UPZをおおむね30km圏内とする原子力災害対策指針と放射性物質の拡散シミュレーションが公表されたところであり、現時点ではこの指針に基づき対応すべきであると考えている。

UPZ圏外である基礎自治体が独自に避難先を確保することは京都府下の避難計画全体の混乱を招くとともに、市民の不安を煽ることにもなることから慎重に対応すべきと考えています。UPZ圏内の都道府県市町村は地域防災計画で原子力災害計画を策定することが定められているが、UPZ圏外である本市にはその策定義務がない。

また地域防災計画は国の防災基本計画、京都府地域防災計画と整合する必要があるので独自の考えで独自の考えで計画を策定することは認められないものとされている。

しかし、市民の原子力災害に対する不安解消や万一の災害に備えて、昨年7月から放射線測定機器の貸し出しを、また、5月には原子力災害に関する確実迅速な情報収集と情報発信を図るべく、亀岡市危機管理計画原子力災害情報伝達計画編を策定した。その対策をマニュアル化するなど現実を重視した具体的な対策を実施しているところである。

現実を重視した具体的な対策って、どこが?

原発事故が起きたときに、避難が必要ではないか、と言っているのに、なぜ測定器の話になるのかわかりません。情報収集と情報発信をする体制は必要でしょうが、それでここにいては危険だ、となったときにどこへ逃げればよいのかもわかりません。

独自の避難計画を策定することについては、国も否定していませんので策定は認められない、というのは根拠のない話です。

ここに紹介した以上に、IAEAの基準等も答弁としておっしゃっていましたが、亀岡市民の安全は亀岡市が責任を持って確保すべき、という質問の答えにはなっていません。

なので、2回目の質問で、

小浜市は独自に避難先の自治体と協定をしていますが、国や広域連合、府との計画の整合性というのであれば、京丹後市は全市避難をするために広域連合に避難先を調整していただくように要請しています。たとえば、そういう形であればできるのではないでしょうか。

原発事故が起これば亀岡市は30キロ圏外だと言ったところで市民は避難します。この件に関して、国はもう信用されていないのです。特に子どもがいたら逃げます。6400人を受入れる準備だけでは対応できません。市内は大混乱に陥ります。

対策をする考えがあるのかないのか

と問いましたが、

「原子力発電については先ほど申した通りです。」と一蹴した上、「酒井議員はいつでもそうですが、ものすごくたくさんの情報をつぶやきのように申されますので、こちらも対応しきれない部分があります。」だそうで。

さて、傍聴者からは特に聞き取りにくいこともないということでしたが。

いずれにせよ内容がなければ答弁は出来ないでしょう。責任転嫁はやめていただきたいものです。

亀岡市と同様に綾部市からの避難者を受入れることになっている福知山市は、自らの避難先を確保するために既に動き出しています。

独自に避難先を確保しようとしたら、なぜ市民の不安を煽ることになるのかさっぱり理解できません。府下の計画を混乱させ、ってこれから具体的なことを決めていくのですから、要請ぐらいしたらどうなんでしょうね。

亀岡市長が『国に任せるだけでなく、「自分たちのことは、自分たちで決めて実行する」ことを基本に』『地域の課題は自らが克服していく覚悟が必要』と述べられたのは何だったのか。

セーフコミュニティ再認証だそうですが、どのあたりが安全・安心なんでしょうね。どこかの指針に従うだけで自分で考えられないなら取り立てて認証されるようなものでもないと思いますが。

 

2 comments

  1. leaf より:

    本当に、市長の答弁はひどいですね。質問の意味を理解できてないようですし、ちゃんと勉強してから答えて欲しいものです。でもそれ以前に、3・11から学んでないことがよくわかりました。恥ずかしい・・・

  2. 酒井あきこ より:

    leafさん、上の(といっても、本当は上下関係ではないはずですが)の方針に従って、決まったことを処理していけばいいだけなら勉強する必要もないし考える必要もないので、どんどん劣化していくのではないかと思います。そのかわり(?)わざとなのかどうかわかりませんが、まともに答弁しない技術は本当にすごいです。だけど、あまり誇れることではないですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です