議会改革?

20日(月)の議会改革推進特別委員会では、前の記事に書いたようなICT機器やインターネットなどの仕事道具の話ばかりではなく、その後半には議会のあり方について議論(?)していました。

今回の委員会では、議会基本条例等に基づいて議会のあり方を考える、という方向が前回に決まっていました。
であれば、第3条 議会の活動原則から、
現状を振返り、
委員会で情報戦略の必要性を確認できたら、
次はそれをどのように策定していくか、
という話につながればいい、と考えて会議に臨みました。

私は2ヶ月ほど前の委員会で、議会改革の次のステップとして、議論の質の向上、情報戦略、ICT戦略が必要と提案しています。
そこに至ったのは、まず議会のあり方を考えた結果でしたので、提案事項について検討は議会のあり方を議論する中でやると円滑にすすむのではないかと思っていましたが、勝手にそんなことを夢想しても・・・そう都合良くはいきません(笑

亀岡市議会基本条例

第3条(議会の活動原則)

議会は、次の各号に掲げる原則に基づき活動しなければならない。
(1) 公平性及び透明性を確保し、市民に開かれた議会運営を行うこと。
(2) 市民に積極的な情報公開を行うとともに、説明責任を果たすこと。
(3) 自由闊達な討議を行い、市政の課題に関する論点及び争点を明らかにするよう努めること。
(4) 市政への市民参加を推進すること。
(5) 市民及び議員が交流及び意見を交換し、並びに市長等及び議員が対論する場となるよう努めること。

上記のように、市民に開かれた議会、市政への市民参加の促進ということが定められていますが、現状はどうか、というと・・・亀岡市議会には、充実した議会だより、毎定例会後に開かれる議会報告会、本会議のネット中継、会議の傍聴、議事録の公開など、この業界では高く評価されている取組みの数々があります。それらが業界で注目されている「議会改革度ランキング」で全国10位という結果につながっているのですが。

それはあくまでも業界内での話。

自分たちの取組みが市民にとってどうか、という視点が抜け落ちているのではないかと思います。

議会だよりはどれぐらい読まれているか。

傍聴や議会報告会への参加を呼びかけているが、成功しているか。

公開している議事録等は市民に関心を持って読まれているか。

ということを顧慮すべきです。

開かれた議会なのに市民が市政に関心を持たないだけ?

そんなわけはありません。

市政全般にわたって常に関心を持ち続けるということではなくても、具体的に自分が市民生活の中で困りごとがあって、それが行政によって解決されるべきものであるならばその実現のためにどうアクションを起こせばいいかと考えるでしょう。

そのときに思いつく手段は、市役所に電話したり、窓口に行って訴えたり、「市長への手紙」やパブリックコメントで意見を述べたり、市長の諮問機関である審議会等の委員となることなどが挙げられます。

つまり、市民は具体的な自分の課題を通じて行政に目を向けることは多々あります。

開かれた議会を目指してこんなに頑張って議会報告会なども開催しているのに参加者が少ない、市民が市政に関心がないからだ、ではなくて。

うまくいかないことを市民のせいにしてはいけません。市民は議会に関心がないだけということを自覚すべきです。

議会が市民のためにどんな働きができるのか、どんな力をもっているのかがわからなければ、議会に目もくれないのは当然のこと。しかも、議会は本来の権能を十分に発揮できておらず実績もない、となれば実績を積まなければいけませんし、それが市民に理解されるように情報発信しなくてはいけません。

例えば、23年6月議会では、亀岡市景観条例の制定に反対する請願が採択されました。景観条例の制定によって生活に大きな影響を受ける地域の住民の意を汲んだ結果でした。

23年12月定例会では、暴力団排除条例の制定を求める請願が提出され、総務文教常任委員会で条例案を作成、パブリックコメントを経て24年6月議会で議員提案によって暴力団排除条例制定の議案が可決されました。

また、24年3月議会では、亀岡市の小学校給食および保育給食の放射能対策実施に関する請願が一部採択され、その後7月から、給食の放射性物質検査がスタートしました。これは以前より保護者から行政に問合せ・要望をしていたことでもあり、一般質問でも取り上げましたが執行側が前向きでなかったために、市民が議会に働きかけて議会が動いた例です。

これらの請願が採択されたことは当然ホームページにも掲載されていますが、それがどういう意味を持つのかを伝えきれているかと言えばそうではありません。

議会は常に市民の側に立っています。ぜひ活用してください。市民からの請願は政策提言として受け止め、しっかり審議して実現すべきものは議会として取り組んでいきます。請願を出す手順、出すときのポイントは次の通りです・・・と詳しいガイドを掲載し、今までの請願とそのときにされた審議内容、採択結果、その後の経過なども一覧にしておくとよいと思います。

・・・そういうものを議会から発信したい。

単に会議の情報を公開しておいて、興味があれば見られますよ、ではダメなのです。それでも改革度ランキングでは議事録のネット公開にポイントはつくかもしれませんが。議会が市民の側に立っているということを実感できるように、そして、実際に市民の生活にどのような成果をもたらしたかということがわかるように伝えなければ・・・

ちなみに、市民は困りごとがあったときに知り合いの議員を通じて行政に要望を伝える、ということもできるかもしれませんが、議員はそもそも行政への窓口ではありません。議会への窓口ではあっても。(行政は議員を連れてきたときは動くけれど、市民だけで訴えても動かないところではありません。すべきことはする、すべきでないことは誰が来ようがすべきではないのです。もしそうでないならば、そのこと自体を改めなければなりませんし、そのために議会が動くのはアリです。市民が議員の口利きに期待したり、議員がそれに応じたりするのは、それに逆行するような考え方であり、市民と議会の力を削ぐことにつながることですので慎むべきです)

そして、議員個人を通じてのみでなく市民が議会に直接アクセスできる仕組みも確立しておかなくてはなりません。

委員会で議論したいことはたくさんあったのですが・・・入り口から躓いて、ここに書いた半分以上は言う機会がないまま15時になったので会議は終了しました。

各種戦略の前に議論の質の向上が必要で、それを研修等でやるのでなければOJTしかありません。
なので言っても言わなくても結果は同じ、理屈よりもレトリック、なんてことで会議が流れていくことを許容してはいけない・・・と考えていますが、さて、そうやって意地を張る価値があるのかどうかを早速に考え直さなくてはいけない気がしています。

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