在住外国人への情報の届け方(一般質問の準備)

一般質問の準備(過去記事)で、在住外国人の情報の届け方を「平易な日本語で」と書いていましたが、その後、調べているうちに研究に基づいた詳細な提案がされているのを発見しました。

弘前大学人文学部 社会言語学研究室のページにガイドブックまで公開されています。

災害時の情報伝達としての有効性に焦点を当てて紹介されていますが、日常生活でも同じことです。この質問事項を所管する生涯学習部に日本語化ガイドブックをお渡ししました。これは、生涯学習部だけでなく各部署に周知されてそれぞれが取り組むことですね。

「やさしい日本語」ができた経緯(マニュアルのP254  弘前大学人文学部 社会言語学研究室 より)
災害が起こったとき、行政やマスコミからの掲示物・放送などによって、災害情報や避難情報が、その地域の住民に流されます。しかし、住民の中には日本人だけではなく、日本語に不慣れな外国人もいます。

日本語に不慣れな外国人にも確実に情報を伝えるためには、彼らの母語で伝えることが最も有効です。

しかし一口に母語で伝えるといっても彼らの国籍はさまざまであり、また使っている言語も多様です。災害時には、重要な情報はたくさんあり、そのすべてを多言語に言い換えることは難しく、時間もかかります。

また、外国人向けの情報を伝えるために英語だけに依存すると、日本に住んでいる外国人を救いきれなくなります。彼らの多くは英語を話さない国からの来訪者(居住者)だからです。

そこでわたしたちは、災害発生時の情報伝達に使うことばを、多言語や英語ではなく、簡潔でわかりやすい日本語にしようと研究してきました。その結果できたものが「やさしい日本語」です。

私が思いつくようなことは既に誰かがやってる、ということなのね。。

亀岡市内の在住外国人の内訳は下記の通りです。
(「外国人登録国籍別人員調査表」*京都府国際課調べ の2010年12月末日データをもとに作成しました)

総数 朝鮮
韓国
中国 フィリピン 米国 ブラジル タイ 英国 フランス インドネシア その他 無国籍
842人 519 149 71 20 1 18 5 1 5 52 1
61.6% 17.7% 8.4% 2.4% 0.1% 2.1% 0.6% 0.1% 0.6% 6.2% 0.1%
国語 朝鮮語(韓国語) 中国語 フィリピン語(タガログ語) 英語 ポルトガル語 タイ語 英語 フランス語 インドネシア語

亀岡市の「市民生活の手引き」には85ページにも及ぶ英語版が作成されていますが、実は英語を国語とする国籍の亀岡市民は在住外国人の3%、25人・・・!?
(国籍の「その他」は内訳が分からないのでそこに英語が含まれているかは不明・フィリピンは公用語に英語も入っているが国語ではないので除外しての数字です)

さっきの日本語化マニュアルを利用すればそれぞれの担当課が在住外国人向けの情報発信をすることができます。(国際交流じゃなくて市民へのサービスとして)

だから英語/日本語の翻訳・通訳をすることが国際交流ではありません。せっかくの国際交流員は、亀岡のことをよく知っていて、かつ、在住外国人の視点をもっているという強みを活かした現場でもっと活躍してほしいです。

・・・以上の内容、すでに全部伝えてあるのです・・・だったら本会議場で言う意味ある?違うことも付け加えてみる・・・・?

国際交流員はJETプログラムによって招致されたとのこと。その亀岡の国際化において期待される役割とは?現状、期待に沿った業務内容を任されているか。。ということも時間があれば詳しく聞いてみたい。そしたらまた通告にないからダメってことになるかなあ・・・

失敗したオクラホマ州立大学京都校・・・だけど、そこでできた人脈は資産です。ただし交流を継続してこそ活きてくるものですがどのような工夫をしているのか。こういうところも国際交流員の出番では?あとSNSも。(過去記事:姉妹都市はSNSを活用している

 

4 comments

  1. 細川 武 より:

    おはようございます。
    愚老の考えは少し違います。
     長年「日本のことば(国語学?)」に関係してきましたが、(実は、最近は些か怠けています)一般的に、日本人は、日本人なのに教育をはじめ、政治、経済etc.日本語を基本としないで、外国語に重心を移そうとする傾向があります。これは日本人の性質にも因る(熱し易く、冷めやすい、新しモノがり屋)ことですが、特に現在は、戦後(太平洋戦争)の歴史がまだ浅く、占領下の影響が大きく残っていることが、日本語を母国語として大切にしない要因となっています。占領下での英語への憧れや羨望、遜りくだり・・・。これらは、街を数歩あるいて見れば分かります。道路標識、看板、建築、衣料、広告宣伝、書籍・・・きりがないほど日本語(母国語)の表現を探す方が困難です。 そして、ついに、教育にまで及んできました。小学校で「英語」を教えようというのです。
     日本人、特に日本国内では、日本語の表現を大切にすべきです。
     日本国を訪れた外国人への親切は大変結構です。在日の外国じんへのその国のことばでの表記も悪くはありません。しかし、ある国の外国人に分かるようなその国のことばの表現をするのならば、その国以外の外国人の分かり易いことばの表現はしないのでしょうか?それとも、日本語・英語・米語・韓国語・中国語・ドイツ語・フランス語etc..を書き並べるのでしょうか?
     日本国なのですから、なぜ日本語の表現にしないのでしょうか?日本国のおよそ2千数百年の歴史の中で、先祖が生活をしながら築き上げてきた日本語を簡単にほかの「言語」で表現することはできません。日本国のすべての表現は日本語でしか真実を伝えられないのです。
     それでは、外国人に理解してもらえないから・・・と言うので外国語の表現をしようとしますが、なぜ、日本を理解してもらうために、その人びとが「日本のことば」を学んでもらうように勧めないのでしょうか?
     日本人がアメリカ旅行をする前に、英語を学ぼうとしたり、韓国や中国へ行こうとして、韓国語や中国語のハンドブックに目を通すではないですか?
     日本を訪れる外国人にも、日本語を理解して日本を知ろうとするようにし向けることはできないのでしょうか?その「書物」の本意を理解するのに、「原書」を読もうとするではないか。
     中国の「パトロールカー」は中国語で書いてあります。日本のそれは、英語(アルファベットのつづり)で書いてあります。これを日本人は何の疑問ももっていません。
     日本語には、「ちぐさ(“千種”“千草”)」という素敵な、優雅なことばがあるのに、とうとう「雑草」ということばに変えてしまいました。
     書いている内に、貴方のこの本筋とかなり脇道へ入ってしまいましたが、平にお許しを。対不起。

  2. 酒井あきこ より:

    細川さん、コメントありがとうございます。
    今回私の質問は、多様な国籍の方々に多言語で対応するのではなく「平易な」日本語でのお知らせを、という提案をするものです。
    細川さんのお考えとほぼ同じだと思います。(今回の質問では日本語学習の支援までは言及しませんが・・)
    外国の方であっても日本で生活しているのですから、基礎知識はお持ちだと思います。一時的に旅行に行く場合でさえ挨拶ぐらいはその国の言葉を学んでから行くでしょうし、生活するとなれば基本的な表現は理解されているはずです。

    日本語検定3~4級レベルに対応した日本語での表現については「やさしい日本語化マニュアル」が弘前大学の社会言語学研究室によって公開されていて非常に興味深いです。
    普段便利に使っている言葉を、誰にもわかるような易しい日本語に言い換えるというのは意外と難しいのですね。この作業は、日本語への十分な理解が必要です。
    *このマニュアルは今回質問の答弁をされる課にお渡し済みです。

    明日が質問の日です。どうぞ見守っていてくださいm(_ _)m

  3. 杉本篤子 より:

    初めまして。
    グーグルアラーとで「やさしい日本語」でピックアップされ
    ご意見を拝読しました。
    身近に「やさしい日本語」を知っておられる議員さんがおられ
    うれしい限りです。
    5年前に「やさしい日本語」を知り、
    京都府国際センターと京都にほんごRingsという団体とで
    「やさしい日本語」の普及ならびに
    外国人向けの防災活動を行っております。

    全国の行政でも「やさしい日本語」の取り組みは
    進みつつあるんですよ。
    特に、静岡県、福井県は行政が取り組み始めています。
    外国人が多い京都、観光都市京都だからこそ
    取り組まなければならないと私は思っており
    全国的にワークショップをしてきましたが
    2012年度は京都での活動を強化する予定です。

    「やさしい日本語」は日常のコミュニケーションに役立つ
    身近な国際交流を育てるツールになります。
    ぜひ、多くの日本人の皆さんに
    「やさしい日本語」を知っていただけたらと思います。
    一度お目にかかれたらうれしいです。

  4. 酒井あきこ より:

    杉本篤子さま
    はじめまして!
    亀岡市においても、やさしい日本語による表現を「研究」していくとの答弁をいただきました。
    研究のための資料は市にも紹介済みですが、文字を読んでいただくより実際に活動されているグループから話を聞いたり自ら体験することで理解していただけると思います。
    どうぞよろしくお願いします。

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